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太陽光発電20社の保証内容一覧
※メーカー名をクリックするとさらに詳しいメーカーの特徴が表示されます。
メーカー | 出力保証 | システム保証 | 施工補償 | 自然災害補償 | 定期点検 | その他の保証 |
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東芝 | 25年(無料) | 15年(無料) | ― | — | 有料 | パワフル保証15年、20年(有料) 付属機器1年保証 |
シャープ | 20年(無料) | 15年(無料) | ― | ― | ― | webモニタリングサービス(無料) まるごと15年保証(有料) |
パナソニック | 25年(無料) | 15年(無料) | ― | 10年(有料) | 有料 | ― |
京セラ | 20年(無料) | 15年(無料) | ― | 15年(無料) | 設置後1年目(無料) | ― |
三菱 | 25年(無料) | 10年(無料) | ― | 10年(有料) | 有料 | 機器延長保証5年(有料) |
ソーラーフロンティア | 20年(無料) | 10年(無料) | ― | ― | 設置後1年目、4年に一度(無料) | 15年ワイド保証(有料) |
サンテック | 25年(無料) | 10年(無料) | 10年(無料) | 10年(有料) | 1年目か3年目のどちらか訪問点検(無料) | 15年ロングラン保証(有料) 10年工事保証(無料)12年モジュール瑕疵保証 |
カナディアンソーラー | 25年(無料) | 15年(無料) | ― | 10年(有料) | 設置後1年目(無料) | エクストラ保証 ※住宅向け延長保証 |
フジプレアム | 15年(無料) | 10年(無料) | ― | 10年(有料) | ― | ― |
ソラキューブ | 25年(無料) | 10年(無料) | ― | 15年(有料) | ― | 太陽光パネルのコーティング(有料) |
キングダムソーラー | 25年(無料) | 10年(無料) | 10年(無料) | 5年(有料) | ― | ― |
Qセルズ | 25年(無料) | 15年(無料) | ― | 10年(無料) | ― | 1年間日照保証(無料) |
トリナ・ソーラー | 30年(無料) | 10年(無料) | ― | ― | ― | 第三者保証(有料) |
RECソーラー | 25年(無料) | 10年(無料) | ― | ― | ― | ― |
リクシル | 20年(無料) | 15年(無料) | ― | 15年(無料) | ― | ― |
サンパワー | 25年(無料) | 25年(無料) | ― | ― | ― | ― |
長州産業 | 25年(無料) | 15年(無料) | 10年(有料) | ― | ― | ― |
アブリテック | 25年(無料) | 10年(無料) | ― | 10年(無料) | ― | 10年工事お見舞金(無料) もっと安心保証(有料) |
インリーソーラー | 30年(無料) | 10年(無料) | ― | ― | ― | ― |
JAソーラー | 25年(無料) | 10年(無料) | 10年(無料) | ― | ― | 10年施工保証(無料) |
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故障の多くは周辺機器
2012年にアメリカで開催されたIEEE光起電力専門家会議で、450システムの2010年1月から2012年3月にわたる27ヵ月のサービスにおけるシステム故障の解析結果が報告されました。
故障の割合は、インバータの故障が42%と多く、次いで交流サブシステムが14%、外部サブシステム(インターコネクション、グリッド)が12%、太陽電池モジュールが2%となっています。
太陽光発電システムの故障の多くは周辺機器で生じていることが分かりますね。
住宅用(10kW以下システム)に関しても、パネルはシリコンの結晶でいわば石の塊ですが、発電した電気を家で使える交流電流に変換させるパワーコンディショナは家電製品になるため故障の可能性が一番多い箇所でもあります。
その為、壊れる前にパワーコンディショナ内部の基盤の交換を10年目安で行う事をおすすめしています。
出力保証の数値はメーカごとに違う
出力保証とは、メーカーが一定期間モジュール(パネル)の発電量を保証してくれて、それを下回るようだったら無償で修理、交換してくれるサービスです。
一口に出力保証と言ってもその内容は異なります。
出力保証とは、メーカーが一定の期間太陽光発電の発電量の保証してくれる制度です。
例えば、私がおすすめしているパナソニックであれば
10年公称最大出力81%
25年公称最大出力72%
になります。
⇒ パナソニック太陽光発電の口コミ(※9月の売電3万円でした)
ソーラーフロンティアであれば
10年公称最大出力85.5%
20年公称最大出力76.0%
となります。
⇒ ソーラーフロンティアの口コミ(※毎月1~2万円の黒字です)
このように、全てのメーカーで保証されている出力は異なります。
ちなみに公称最大出力とは、ある条件(分光分布AM1.5、放射照度1000W/m2、モジュール温度25℃)の元で得られるモジュール(パネル)での最大発電量になります。
太陽光発電は天候によって発電量が変わりますから、常に最大出力で発電してくれるわけではありません。
システム保証適用範囲
システム保証とは、太陽光発電パネルを含む太陽光発電システム構成機器を正常に使用する過程で、それらの機器に製造上の異常が発見された場合、無償にて修理または代替品との交換を行ってくれる保証のことです。
太陽光発電システムの中で一番多く故障するのが、パワーコンディショナになります。
パワーコンディショナでは、太陽光パネルで作った電気を家庭で使える電気に変換してくれる変換機ですが、家電製品になりますので、どうしても当たり外れがあります。
また、停電や落雷などの時にも影響を受けやすく太陽光発電システムの中では比較的多く不具合が報告されています。
その際には、各メーカーはシステム保証でカバーすることになります。
※カラーモニタ、屋外設置型パワーコンディショナ用一括制御リモコンはシステム保証対象外になることがあります。
結構大切なのが自然災害補償
上記の表を見ると、自然災害補償が付与されていないメーカーが多いことが分かりますが、自然災害補償はとても大切です。
自然災害補償では下記の災害で損害が発生したときに、損害額を補償してくれるものになります。
- 火災
- 落雷
- 破裂
- 爆発
- 洪水
- 風災
- 雪災
- 雹災
- 高潮
- 土砂崩れ
- 外部からの衝突
ここで注意が必要なのが自然災害保証には地震による損害は適用範囲外になるということです。
地震によるリスクが心配な方は別途、家の火災保険に太陽光発電を組み込む必要があります。
また、2018年7月には西日本を中心に記録的な大雨が発生し洪水による被害も発生しました。
地震と洪水による被害リスクに関しては、よく理解しておくことが大切です。
施工補償が付与されるメーカーは貴重
太陽光発電のトラブルで毎年多く取り上げられるのが施工によるものです。
とりわけ住宅用に関しては、雨漏りによる被害があります。
施工補償では、施工後に太陽光発電設置面の屋根から雨漏りが発生した時に修理代金を補償してくれるというものです。
メーカーにもよりますが、500万円~1,000万円という範囲で補償してくれるので安心です。
最近では、屋根に穴を空けない施工方法も出てきましたが、主流は屋根の垂木に架台を設置する施工方法になりますので、万が一の保証として施工補償は嬉しいですね。
日照補償とは
日照補償とは、日差しが平均日照時間に満たない場合(気象庁テータ)は日照補償制度として現金が支給される制度です。
当サイトで日照補償のサービスがあるのはQセルズになります。
Qセルズでは最大で5万円の現金が日照補償によって支給されます。
またメーカー以外では、各業者が独自のサービスとして日照補償を付与していケースがあります。
太陽光発電設置に関して不安がある方は、このような日照保証が充実しているメーカーや業者を選ぶ事も大切です。
メーカー保証が付与されなくても業者保証も使える
例えば、メーカーで自然災害による太陽光発電の不具合を補償してくれなくても、そのメーカーを扱ってる業者で独自に自然災害補償を付与してくれるところもあります。
この場合、もしも飛来物などによって太陽光発電に不具合が生じても業者の自然災害補償を使うことができます。
また施工補償も業者で付与してくれるところもあります。
比較検討の際は、メーカー補償にくわえて業者の独自補償も確認しておきましょう。
保証内容ではサンテック、京セラに軍配が上がる
太陽光発電を比較する時に、価格やパネルの性能にばかり目がいきがちですが、各メーカーの保証面も比較材料とすることをおすすめします。
現在の太陽光発電は30年以上の寿命があると言われているように、家の資産となる設備です。
設置時の価格は確かに大切ではありますが、長い目で見て安心して稼働してくれるか、その稼働を保証してくれるかというのもとても大切になってきます。
保証が厚いメーカーはサービスが価格に付与されている状態になります。
ちなみに当サイトで紹介しているメーカーでは保証面で言うとサンテック、京セラが無料で手厚い保証を付与してくれますね。
システムの移設ではメーカー保証がなくなるので注意が必要
2009年からFIT法(固定価格買取制度)が施行されて、一般住宅にも太陽光発電の普及が加速しました。(2016年時点の普及率は7.2%)
その為、引っ越しによる太陽光発電の移設件数も増えていますが、安易な移設はおすすめしません。
というのも、太陽光発電のメーカー保証は移設によって保証適用外となってしまうからです。
また、移設費用は50万円~100万円の範囲でかかってくることから、おすすめしていません。
移設するよりも、建物に太陽光発電を設置したまま売却、もしくは賃貸へと利用した方が太陽光発電の価値は高いです。
定期点検の有無もしっかり確認しよう
太陽光発電はノーメンテナンスで手がかからないのがメリットの一つのエコ商品ですが、それでも高額商品ですので点検して安心して太陽光発電のある生活を送ることをおすすめしています。
メーカーによっても定期点検の頻度も内容も違ってきます。
定期点検の内容は各メーカーによって細かいところは違いますが、どこのメーカーもJPEA(太陽光発電協会)の定める保守点検ガイドラインに沿って行います。
点検箇所・部位 | 点検項目 | 適用 | 点検要領 | |
太陽電池モジ ュール 架台 配線 |
目視 | 太陽電池モジュールの表面の汚れ,破損 | ○ | 表面に著しい汚れ,きず,破損がない。 |
太陽電池モジュールの裏面の汚れ,破損 | 20 年目 | 裏面に著しい汚れ,きず,破損がない。 | ||
太陽電池モジュールフレームの腐食,破損 | ○ | 著しい汚れ,さび,腐食,破損及び変形などがない。 | ||
架台,固定金具の腐食,破損 | ○ | 著しいさび,腐食,破損及び変形がないこと (さびの進行のないめっき鋼板の端部に発生するさびは除く)。 |
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太陽電池モジュール,架台の固定状態 | 20年目 | ボルト,ナットの緩みがない。 | ||
周囲の状況 | ○ | 影,鳥などの巣,樹木,電柱などの状態が安全,性能に著しい影響がない。 | ||
太陽電池モジュール,架台の接地 | 20 年目 | 接地線に著しい破損がなく,正しく接続されている。 | ||
防水処理 | 20 年目 | コーキングなどの防水処理がされており,異常がない。 | ||
屋根葺材の破損 | 20 年目 | 屋根葺材に著しい破損がない。 すき間又はズレがなく収まっている。 |
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屋根裏 | ○ | 野地裏,天井裏に結露,雨漏りの痕跡がない。 | ||
配線,電線管の腐食,破損 | 20 年目 | コネクタが確実に結合され,破損がない。 配線に著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損がない。 配線に過剰な張力,余分な緩みがない。 電線管が正しく固定されている。 配線引込口にすき間などが生じていない (小動物の侵入防止)。 |
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接続箱(PCS 一体形を含む) | 目視, 操作 | 外箱の腐食,破損 | ○ | 著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損及び変形がない。 |
扉の開閉,施錠 | ○ | 扉の開閉に異常がない。 鍵付の場合は施錠ができる。 |
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外箱の内部の状態 | ○ | 雨水,虫類,小動物の侵入がない。 著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損及び変形がない。 |
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設置状態 | ○ | 外箱の固定ボルトなどに緩みがなく確実 に取り付けられている。 |
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配線,電線管の破損 | ○ | 配線に著しいきず,破損がない。 電線管に著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損がない。 電線管が正しく固定されている。 配線引込口にすき間などが生じていない (小動物の侵入防止)。 |
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防水処理 | ○ | コーキングなどの防水処理がされており,異常がない。 水抜き穴などの処理がされている。 |
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端子台,内部機器 | ○ | 端子台,内部機器に緩みがない。 内部機器に脱落などがない。 |
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開閉器 | ○ | 確実に操作できる。 | ||
接地 | ○ | 接地線に著しい破損がなく,正しく接続されている。 | ||
雷対策(対策がある場合) | ○ | 避雷器(サージアブソーバ,SPD,バリスタなど)に異常がない。 | ||
周囲の状況 | ○ | 周囲にものが置かれていない(離隔距離の確保)。 | ||
測定 | 絶縁抵抗(接続箱入力端子-接地間) | ○ | 回路ごとに測定した絶縁抵抗値が規定の値以上である。 | |
接地抵抗 開放電圧 |
○ ○ |
規定の接地抵抗値以下である。 開放電圧回路ごとに測定した電圧に異常がない。 |
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I-V 曲線(必要に応じて) | ○ | I-V 曲線に異常がない。 | ||
PCS | 目視 | 外箱の腐食,破損 | ○ | 著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損及び変形がない。 |
設置状態 | ○ | 外箱の固定ボルトなどに緩みがなく確実に取り付けられている。 | ||
外箱の固定ボルトなどに緩みがなく確実に取り付けられている。 | ○ | 配線に著しいきず,破損がない。 電線管に著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損がない。 電線管が正しく固定されている。 配線引込口にすき間などが生じていない (小動物の侵入防止)。 |
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防水処理 (屋外設置の場合) |
○ | コーキングなどの防水処理がされており,異常がない。 水抜き穴などの処理がされている。 |
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端子台,内部機器 | ○ | 端子台,内部機器に緩みがない。 内部機器に脱落などがない。 |
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接地 | ○ | 接地線に著しい破損がなく,正しく接続されている。 | ||
通気確認 | ○ | 通気孔をふさいでいない。 換気フィルタに目詰まりがない。 |
||
異常音など | ○ | 運転時の異常な音,振動,臭い,過熱がない。 | ||
表示部 | ○ | 表示部にエラーメッセージ,異常を示すランプの点灯,点滅がない。 表示部の発電状況に異常がない。 |
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投入阻止時限タイマ | ○ | PCS 停止後,規定の時間で自動復帰する。 | ||
整定値 | 1 年目 | 正しく設定されている。 | ||
雷対策の確認(対策がある 場合) |
○ | 避雷器(サージアブソーバ,SPD,バリスタなど)に異常がない。 | ||
総発電量 | ○ | シミュレーション値と比較し,著しく少なくない。 | ||
周囲の状況 | ○ | 周囲にものが置かれていない(離隔距離の確保)。 | ||
測定 | 絶縁抵抗(PCS 入力端子‐接地間,PCS 出力端子‐接地間) | ○ | 回路ごとに測定した絶縁抵抗値が規定の値以上である | |
接地抵抗 | ○ | 規定の接地抵抗値以下である | ||
開放電圧 | ○ | 回路毎の測定電圧に異常がない。 | ||
交流電圧(送電電圧) | ○ | U-O 間,W-O の電圧が AC101V±6V である。 | ||
自立運転機能 | ○ | 自立運転切り替え後,出力電圧がAC101V±6V である。 | ||
太陽光発電用開閉器,漏電遮断器 | 目視,操作 | 機器の腐食,破損 | ○ | 著しい汚れ,さび,腐食,きず,破損及び変形がない。 |
操作部 | ○ | ハンドルなどの操作部がある場合,確実に操作できる。 | ||
配線の破損 | ○ | 配線に著しいきず,破損がない。 | ||
端子台,内部機器 | ○ | 端子台,内部機器に緩みがない。 | ||
電力量計 | 目視 | メータ | ○ | 正しく動作している。 |
保証書 | 確認 | 保証期間 | ○ | 機器又は部材の保証期間を確認。 |
太陽光発電メーカー保証比較まとめ
太陽光発電というと、パネルの最大出力量だったりどれだけの売電できるかなどに意識がいきがちですが、大前提として太陽光発電が正常に作動することがあげられます。
また太陽光発電は短期間で効果のある商品でもないので、ある程度長期間にわたって正常に稼働してもらうことが大切です。
その為にも、メーカーや業者の保証は大切になります。
太陽光発電を選ぶ上でメーカーの保証内容もきちんと比較材料にすることをおすすめします。
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