蓄電池メーカー比較ランキング

蓄電池とは、電気を貯めておけて、必要な時に貯めておいた電気を使うことができる装置(バッテリー)です

家庭用蓄電池の蓄電方法は主に2種類あります。

  • 家庭用電気(電力会社)からの充電
  • 太陽光発電からの充電

家庭用電気とは通常私達が電力会社から買っている電気をそのまま蓄電池に貯める事を指します。

これのメリットは、主にオール電化プランにしているご家庭にありますが、深夜の安い電気を貯めることができる点にあります。

深夜の安い電気を貯めて、昼間に放電することで昼間の高い電気代を節電する事ができます。

太陽光発電からの充電はイメージしやすいかと思いますが、通常の太陽光発電の場合であれば屋根で作った電気は自家消費に回されて、余った電気は自動的に電力会社に売りに出されていました。

蓄電池を導入すると、太陽光発電で作った電気を自家消費に回さず、そのまま蓄電池に充電する事ができます。

太陽光発電で作った電気を貯めておいて、夜にその貯めた電気を使うので電力会社からの買う電気は限りなく少なくなります。

当サイトで紹介している8メーカーを比較しておすすめ別にランキング化しましたので、家庭用蓄電池選びの参考にしていただければと思います。

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蓄電池おすすめランキング

蓄電池の価格(最安値)ランキング

順位メーカー型番
1位テスラPowerwall
2位シャープJH-WB1621
3位パナソニックLJ-SJ10A
4位シャープJH-WB1821
JH-WB1622
5位スマートソーラーSBG4-12A
6位LOOOPLP-HNDB0040-0101
7位ニチコンESS-U3S1

蓄電池の寿命(サイクル数)ランキング

順位メーカー型番寿命(サイクル回数)
1位シャープJH-WB1621
JH-WB1821
JH-WB1622
12,000回
1位エリーパワーPOWER YIILE 3
POWER YIILE 3
POWER iE 6
POWER iE6 HYBRID
Power Storager X
Power Storager 10
12,000回
1位LOOOPLP-HNDB0040-010112,000回
1位京セラEGS-LM050012,000回
2位パナソニックLJ-SF50B10,000回
3位京セラEGS-ML06508,000回
3位長州産業CB-LMK65A8,000回
4位京セラEGS-LM72BIII6,000回

管理人おすすめ蓄電池ランキング

順位メーカー型番特徴
1位京セラEGS-LM0500最新クレイ型蓄電池
2位シャープJH-WB18218.4kWhの蓄電容量があるので家族が多くても対応できる
3位パナソニックLJB1156小型軽量化された蓄電池なので設置場所の融通が効く
発電ロスが少ないのでより多く充電できる
4位ニチコンESS-U3S1簡易基礎で設置できるので取り付けが簡単
国内外の太陽光発電と連携可能
5位テスラ Powerwall 圧倒的低価格!ただし日本での実績はこれから
5位京セラEGS-LM72BIIIダブル発電による押し上げ効果が期待できる
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2023年におすすめしたい蓄電池は京セラ

京セラ蓄電池「Enerezza(エネレッツァ)」は、従来の液体型リチウムイオン蓄電池と比較すると価格面、サイクル回数ともに勝っています。

一般住宅であれば京セラのクレイ型リチウムイオン電池で間違いないと言える代物となっています。

クレイ型リチウムイオン電池とは、電極材料が電解液を練り込んだ粘土(クレイ)状の半固体リチウムイオン二次電池です。

Enerezzaは京セラらしく、デザイン的にもカッコいい(2019年度グッドデザイン賞受賞)のもいいですね。

家庭用蓄電池におすすめはリチウムイオン蓄電池

家庭用蓄電池の種類
  • 鉛電池
  • ニッケル水素電池
  • リチウムイオン電池
  • NAS(ナトリウム硫黄)電池

家庭用蓄電池の種類は大きく4種類あります。

このうち太陽光発電との組み合わせに最も適しているのがリチウムイオン蓄電池になります。

リチウムイオン蓄電池では、エネルギー密度と充放電エネルギー効率が非常に高く、貯めた電気の残量が確認しやすい、長期間使用できる、自己放電が少ないなどの特徴があります。

ニッケル水素電池ではわずか一か月間で10%も自己放電してしまうのに対して、リチウムイオン電池は約1年間に1%ほどしか放電しません。

現在、地方自治体から補助金がだされているのもこのリチウムイオン蓄電池が対象です。

最新家庭用蓄電池一覧

  ※メーカー名を選択すると、さらに詳しい特徴やそのメーカーを設置した人の口コミが見られます。
※スマートフォンの方は横にスクロールしてご覧ください。
メーカー
(国内シェア)
型式 蓄電容量 充放電回数(寿命) 充電時間 寸法(mm) 質量 価格
シャープ
(17%)
JH-WB1621 4.2kWh 12,000回 2.5時間 500×360×605 約77kg 363,800円
パナソニック
(12%)
LJB1156 5.6kWh 約5時間 480×610×230 約68kg 1,040,000円
京セラ
(12%)
EGS-LM0500 5.0kWh 12,000回 約4時間 562×485×280 約64kg 2,310,000円円
エリーパワー
(8%)
POWER iE5 Link 5.4kWh 12,000回 3~4時間 550×300×991 約106kg 1,800,000円
ニチコン
(10%)
ESS-U3S1 4.1kWh 740×650×300 約77kg 998,000円
LOOOP
(―)
LP-HNDB0040-0101 4.0kWh 12,000回 476×850×305.5 約85kg 898,000円
長州産業
(―)
JH-WB1621 6.5kWh 8,000回 452×656×120 約52kg 2,550,000円
スマートソーラー
(―)
SBG4-12A 11.8kWh 861×882×276 約155kg 658,000円
テスラ
(-)
Powerwall 13.5kWh 1150x755x155 約114kg 990,000円

蓄電池の選び方

一昔前では価格が高すぎて一般住宅に蓄電池はあまりおすすめできるものではありませんでした。

ただ、2017年頃から価格も下落してきて本格的に住宅にも蓄電池が普及しだしてきました。

また、2023年においてはダブル発電による売電価格とシングル発電による売電価格も変わらないということも蓄電池の設置に関しては追い風となっています。

そんな蓄電池ですが、各メーカーともに住宅を想定したモデルを発売して設置者からするとメリットが受けられる蓄電池が多くなった反面、メーカーの選定、蓄電池の選定に頭を悩ますところだと思います。

住宅用蓄電池の選び方で大切になる点として3つがありますので、それぞれ紹介します。

寿命(サイクル数)の長さ

蓄電池は一生ものではなく、それぞれに寿命があります。

この蓄電池の寿命を、『充電⇒放電』を1サイクルとする『サイクル回数』が一つの寿命を測る指標として使われています。

また、そのサイクル回数に基づいてメーカーの蓄電保持率(初期の容量に対するある時点の容量の比)として保証してくれています。

サイクル回数の多い蓄電池は性能の高い蓄電池と言うことができます。

また、蓄電保持率はサイクル回数に基づいていますが、80%を保証してくれるメーカーもあれば50%を保証するところもあります。

単に『何年保証』というだけでなく、蓄電保持率が何%を何年保証してくれるのかも蓄電池選びの重要な指標です。

ちなみにメーカーで発表されているサイクル回数を寿命としていますが、サイクル回数が経過しても蓄電池の蓄電保持率が低下するだけでその後も使う事はできます。

価格(コストパフォーマンス)

蓄電池はそもそも災害時の緊急用電源という名目になりますから価格を蓄電池選びの指標にするのは少し的が外れているかもしれませんが、それでも近年の価格の下落によってコストパフォーマンスも期待できるようになりました。

特に太陽光発電が設置してあるオール電化の住宅とは相性も良く、深夜の割安な電気を日中に使うことや、細かいモード設定などによって使い勝手も向上しています。

2019年時点では、蓄電池単体では元をとるのに17~18年はかかってしまいますが、太陽光発電との組み合わせによって2023年時点では13~15年程度にまで縮小してきています。

また、今後は電気自動車やHEMS(家庭の電気を見える化するシステム)の普及などによって、さらにメリットが大きくなる事が予想されます。(ガソリン代がかからなくなるなどのメリットが浮上してきます)

最近では各メーカー、一般住宅を意識した価格設定で小型軽量化されたモデルや簡易施工のできる蓄電池を発売しています。

かなりコストパフォーマンスは向上していますので、メーカー選びの一つの指標にすることをおすすめします。

満充電までの時間

一般住宅で蓄電池を設置する時には充電時間は頭に入れておいたほうがよいでしょう。

蓄電池は日中に太陽光発電で作った電気を充電してくれる役割も担ってくれますので、満充電までの時間が短い蓄電池ほど、日中の太陽光発電で作った電気を有効に使う事ができます。

満充電された蓄電システムは自動的に太陽光発電の売電モードに切り替わります。

従って、充電時間が短いことは売電収入にも影響してくるわけです。

満充電までの時間は短ければ短いほど性能が良いことになります。

2020年からテスラの蓄電池が日本に本格参入

テスラ蓄電池Powerwallサイズ感
テスラ蓄電池Powerwall

テスラ社の蓄電池『Powerwall(パワーウォール)』が2020年春から日本に本格的に参入しました。

日本での代理店も増えて、着々と日本でも普及しています。

テスラらしい革新的なデザインと圧倒的な低価格が特徴の蓄電池ですが、JET認証が未確認な点や日本での実績が不十分な点、施工店が少ないなど懸念される材料もあります。

ただし、敷地幅が狭い住宅ではテスラの薄い本体は重宝されるなどのメリットもあります。

現状は設置者からの口コミも良い傾向にあります。

Powerwallは価格・デザイン重視の方におすすめの蓄電池です。

停電経験者のうち『太陽光と蓄電池の両方を勧めたい』が4割以上

太陽光発電と停電に関するアンケート調査結果グラフ
http://www.tainavi-soken.com/

太陽光発電、蓄電池の調査研究を行う『タイナビ総研』の調べによると太陽光発電設置者141人にアンケートを取り、停電を経験していた割合は41.1%、そしてそのうちの55.2%は蓄電池があって便利だったと回答しています。

日本は世界でもトップクラスに電気が安定している国なので停電自体が少ないですし、北海道地震の様な長時間の停電となるとかなり稀なケースではあります。

そのような背景もあって、蓄電池の設置者はあまりメリットに感じていないようですね。

日本では停電が起きてもすぐに復旧してくれますから。

非常用電源としての蓄電池のメリットは確かにありますが、設置者はどちらかと言うとピークシフトによる電気代削減にメリットを感じて設置しているケースが多いようです。

蓄電池を導入する目的は『光熱費削減』『非常時の電源確保』

「家庭用蓄電池利用実態アンケート調査」 | セキスイハイム
「家庭用蓄電池利用実態アンケート調査」 | セキスイハイム

蓄電池を導入する目的は人それぞれだと思いますが、セキスイハイムが2013年に蓄電池を導入した115件のお宅に対して行ったアンケートによると、蓄電池を導入した目的は『光熱費削減(86%)』『非常時の電源確保(71%)』となっています。

そして、蓄電池導入後の満足度が87%(非常に満足44%、まあ満足43%)という結果からも、と蓄電池は光熱費の削減、災害時の電源確保に大いに役に立つのは実証されています。

最近の蓄電池は、細かくモードを設定できるので自分の家のライフスタイルに合わせて『充電中心モード』や『売電中心モード』を選べるようになりましたので、光熱費の削減に関してはさらにメリットが受けられるようになりました。

また、2018年9月に発生した北海道地震では震度7弱の地震が発生し、約295万戸が停電し最大で約40時間もの間電気が使えなくなりました。

しかし蓄電池を導入していた家庭では、不具合なく自立運転で電気をまかなって難をしのいだ声がかなり多くありました。

蓄電池に『光熱費の削減』『災害時の電源確保』を目的とする方にはおすすめです。

これからは一般住宅に蓄電池が普及していく理由

蓄電池はこれまで、どちらかというと住宅用というよりも産業用の大規模なシステムを中心に国内に普及していました。

ただ、2015年にハイブリッド蓄電池と言われる太陽光発電と蓄電池を一括管理できるパワーコンディショナが発売されたことがきっかけとなり、今後はますます住宅用の蓄電池が普及していくことが予想されます。

今後、住宅用蓄電池が普及していく理由としては3つありますので、紹介します。

蓄電池の価格相場は下落傾向(11.7万円/kWh)

家庭用蓄電システムの価格推移
家庭用蓄電システムの価格推移

一昔前の蓄電池は、光熱費の削減というよりも災害時の緊急用電源という意味あいが強い商品でした。

それは、蓄電池自体の価格がすごく高かったからです。

私が太陽光発電の営業マンをしていた頃も蓄電池を扱っていましたが、コストパフォーマンスを重視されるお客様にはおすすめできませんでした。

単純に元がとれない商品でした。

ただ、2017年頃から各メーカー間で販売競争が起き蓄電池の価格が大きく下落し災害用だけでなく光熱費の削減という日常的なメリットも享受できるようになりました。

ちなみに、経済産業省資源エネルギー庁が発表する『定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査』によると、蓄電池の価格相場は2022年時点で11.7万円/kWhとなっています。

2015年(22.1万円/kWh)と比較すると約11万円も下落していることが分かります。

小型軽量化の新商品が各メーカーから多く発売されている

各メーカーも住宅市場のシェア獲得に力を入れてきていて、蓄電池の小型軽量化モデルが次々と発売されていることも、これから住宅へ蓄電池が普及していく追い風となりそうです。

これまでの蓄電池はサイズが大きいことから、屋外への設置にしか対応できない状況でしたが、小型軽量化モデルが発売されたことで、玄関脇や押し入れに設置できるようになりました。

また、単純に敷地面積の狭い家庭では設置スペースがないということで断念もしている状況でしたが、軽量化により壁に設置できるモデルも発売されています。

小型軽量化モデルの登場で、一般住宅にはかなり蓄電池は導入しやすくなりました。

住宅メーカーと蓄電池メーカーの提携によって新築時に導入していく

住宅メーカーが蓄電池の導入に力を入れ始めたことも住宅に蓄電池が導入していく大きな要因となりそうです。

蓄電池の価格下落や小型軽量化モデルの登場によって住宅メーカーも新築時の蓄電池導入に力を入れてきています。

各ハウスメーカーが提供している蓄電池は以下になります。

蓄電池名を選択すると、その蓄電池使用者の口コミページがご覧になれます。

大和ハウスではエリーパワーの筆頭株主になるなど、蓄電池の普及に力を入れています。

2014年時点では注文住宅のおよそ4割に太陽光発電が設置されたというデータがありますが、ハイブリッド蓄電池の影響もあって、既に太陽光発電が設置してあるお宅であれば大規模な工事なく蓄電池が導入できるようになったこともこれから蓄電池が普及していく要因となりそうです。

卒FIT後は蓄電池が必須の時代になる

FIT制度とは、10kW未満の住宅用太陽光発電システムで10年間、10kW以上の産業用太陽光発電システムで20年間の固定価格で電力会社が買い取ってくれる制度になります。

そのFIT制度が2019年から順次卒FITとして売電の買取が任意になるわけですが、それに伴い大手電力会社以外の新電力も電力の買取事業が次々に始まりました。

2019年の卒FIT買取価格の相場で言えば8円~10円になりますので、太陽光発電で作った電気を自分の家で効率よく自家消費するために蓄電池がさらに経済的メリットある商品になったと言ってよいでしょう。

卒FITによる買取プランを提示している会社を別ページでまとめましたので、そちらのページもご覧ください。

蓄電池おすすめランキングまとめ

蓄電池のメリット
  • 非常用電源として使える
  • 安い電気を日中に使える(光熱費の削減効果)
  • ダブル発電によるメリットも受けられる

⇒ 蓄電池のメリットを詳しく見る

太陽光発電の普及に伴って蓄電池も話題になっていましたが、蓄電池はそれほど普及してきませんでした。

私も実際、太陽光発電の営業をしていた頃(2011年頃)は蓄電池はおすすめしていませんでした。というより、おすすめできるようなメリットがなかったんです。

しかし、2023年に入って蓄電池の価格もだいぶおさまってきて、補助金の影響もありようやくメリットの出る商品となった感じがします。

蓄電池を導入して毎月の支払額が減ったお宅もあるくらい蓄電池でメリットがでるお宅もあります。

また、2020年にはテスラの蓄電池『Powerwall』も本格的に日本市場に参入してきたこともあって、各メーカー競争率が増しそうな雰囲気もあります。

現在太陽光発電を設置しているお宅は、今後の蓄電池の導入も含めて、自分の家のメリットを見てみることをおすすめします。

おすすめ蓄電池比較サイト『ソーラーパートナーズ』
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