東芝・シャープ・パナソニック・京セラ・三菱・ソーラーフロンティア・サンテック・カナディアンソーラー・フジプレアム・ソラキューブ・キングダムソーラー・Qセルズ・トリナソーラー・RECソーラー・リクシル・サンパワー・長州産業・アブリテック・インリーソーラー・JAソーラー
当サイトで紹介している太陽光発電をさまざまな条件下でランキング化(ベスト3形式)しました。
太陽光発電のメーカーは国内・海外メーカーで20以上あります。
現在、各メーカーから発売されている太陽光発電の性能はとても発電効率が高く、小型化された高品質なシステムではあるものの、価格・補償面ではバラつきがあります。
選択肢が多いというのはメリットではありますが、自宅にとって最適なメーカーを比較して選ぶのは大変というデメリットもあります。
また、産業用太陽光発電(10kW以上のシステム)では、住宅用とは違った指標が必要になります。
この記事はメーカーによって最新情報があり次第、随時更新していますが価格・発電量・補償・日本での普及率・産業用・最後に私がおすすめする太陽光発電を紹介していますので太陽光発電選びの参考にしていただければと思います。(最終ランキング更新日2023/4/26)
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ページ内目次
太陽光発電価格ランキング
太陽光発電の価格を重視する方は1kWあたりの価格でメーカーを比較することです。
例えば、5kWシステム100万円(1kWあたり20万円)と6kWシステム110万円(1kWあたり18.3万円)で販売されていたら、6kWシステムの方がお得になるということです。
ちなみに2024年時点の1kWあたりの価格相場は20万円程度になります。
RECソーラー
価格重視の方に最もおすすめしたいメーカーはRECソーラーです。
2021年8月時点の価格相場で言うと、RECソーラーは1kWあたり180,000円で販売されていて他メーカーよりも頭一つ抜きに出て安いです。
また、日本でのシェアそれほど大きくありませんが、世界的に見るとシェア1.9%の生産量があるメーカーになります。
日本での実績が少ないのが懸念される材料ではありますが、新パネルのツインピークシリーズ(最大モジュール変換効率19.8%)が発売されるなど、パネルの進化も心強いです。
ちょっとパネル一枚当たりが大きく作られているので、一般住宅への設置ではメリットが出ないお宅もあるかと思いますが、10kW以上の産業用太陽光発電システムでは比較検討の候補には入れておきたいメーカーです。
JAソーラー
JAソーラーの最新相場は1kWあたり200,000円になります。
元々中国のメーカーで2005年に日本に進出してきた、日本では比較的新しいメーカーです。
ただ世界シェアで見ると、第8位(2.4%)ということで実績あるメーカーになります。
2022年にはPVEL太陽光発電モジュール信頼性採点表では7回連続の「トップパフォーマー(最優秀企業)」に評価されています。
価格が安いだけでなくメーカーとしての実績面でも安心感があります。
日本では主に住宅メーカーと提携していますので、既築住宅での設置では対応が難しい所もありますが、JAソーラーを扱ている業者があれば前向きに設置検討してもよいでしょう。
インリーソーラー
インリーソーラーの最新相場は1kWあたり210,000円です。
価格が安く、高性能なパネルということで非常にコストパフォーマンスに優れたメーカーです。
日本での実績も増えていますし、世界シェアは第2位(4.8%)ということで安心材料が多いのも嬉しいですね。
太陽光発電発電量(変換効率)ランキング
売電収入を多く得るポイントは太陽光発電の発電量と変換効率になります。
発電量とは、パネル一枚あたりの発電量になります。
発電効率とは、太陽電池に入射した光エネルギーのうち電気エネルギーに変換した割合を表す数値になります。
勘違いしがちなのは、発電量ばかりにとらわれて変換効率を疎かにしてしまうことです。
分かりやすく言えば、最大発電量が400Wで変換効率が10%のパネルと最大発電量380Wで変換効率が20%のパネルだったら、380Wのパネルの方が実質的な発電量は多いということです。
ちなみにメーカーから発表されている発電量は、一定の環境下(方位:真南、入射角:30度)でのもので、どこの家庭でも最大発電量が期待できるものではありません。
アブリテック
発電量重視の方に最もおすすめしたいメーカーはアブリテックです。
アブリテックが2020年6月に発売を開始した『6MH6A335-B0』は最大モジュール変換効率22.6%のパネルになり、現時点では世界NO.1の性能を誇るメーカーになります。
一枚あたりの公称最大出力は400Wになります。
6MH6A335-B0ハーフカットモジュールでセル内部の電気抵抗が低減されるため、抵抗熱発生による出力減少の抑制につながってより効率的な発電量が期待できます。
東芝
東芝は最大モジュール変換効率22.1%のパネルになり、世界でもトップクラスのパネル性能を持つメーカーです。
一枚あたりの公称最大出力はは360Wになります。
パネルの性能で言ったらバックコンタクト方式(パネルの裏面にも電極を使用する)を採用しているので実発電量という観点からも他メーカーより頭一つ抜きに出ています。
長州産業
長州産業は2022年4月に『JAPAN BLACK』(変換効率20.0%)の最新パネルの発売を開始しました。
9本バスバーやハーフカットセルによる安全性の向上、レイアウト性の向上によりパネル設置容量は21%も向上しています。
安心の国内生産高出力パネルなので長期間にわたって安定した発電パフォーマンスが期待できます。
太陽光発電補償ランキング
Qセルズ
- モジュールの出力保証25年(無償で初年度は97%を保証。2年目以降は毎年0.6%の出力低下を下限に出力を保証)
- 機器保証10年(無料)
- 15年システム安心保証(有料)
- 自然災害補償10年(無償)
- 日照補償連係日より1年間(無償)
- 万が一のサポート対応として全国に450ヶ所のサービスネットワーク、5ヶ所の物流拠点あり
補償重視の方に最もおすすめしたいメーカーはQセルズです。
Qセルズは唯一、日照補償が付与されるメーカーです。
日照補償では、決められた日照時間が確保できなかった際には最大で50,000円補償してくれます。
太陽光発電のデメリットの一つでもある天候に左右されてしまう点を補償してくれるのはかなりありがたいことです。
標準で自然災害補償があるのも、心強いです。
サンテック
- 出力保証25年(無償で設置後12年以内は公称最大出力の90%未満となる場合、25年以内は公称最大出力90%の80%未満となる場合に出力を保証)
- モジュール瑕疵保証12年
- 周辺機器の製品瑕疵保証15年(無償)
- ロングラン保証サービス15年(有償)
- 自然災害補償10年(有償)
- 屋根漏水補償10年(無償)
- 1年目と3年目のどちらか訪問点検(有償)
サンテックは設置後のアフターサービスに優れているメーカーです。
また、通常付与される10年間の機器保証の期間が終了しても、ロングラン保証サービスで15年まで保証期間を延長することができます。
特にパワーコンディショナでは10年以降に故障するケースも多くなるので、延長保証のサービスは嬉しいですね。
三菱
- モジュール出力保証20年(無償で公称最大出力の80%を下回った場合には修理、交換)
- 機器保証10年(無償)
- 接続箱1年間(無償)
- 4年ごとの訪問定期点検(有償)
- 延長保証(有償)
三菱の特徴の一つになりますが、太陽光発電の設置場所が海から最大で50mの位置でもメーカー保証が付けられます。
海側ではどうしても潮風の影響で内陸部に比べて架台や配線、パワーコンディショナなどの劣化が早くなります。
潮風の影響がある地域には、三菱をおすすめします。
日本での普及率(シェア)ランキング
シャープ、パナソニック
日本でのシェアではシャープとパナソニックがそれぞれ18%で同率1位となっています。
シャープとパナソニックはどちらも日本の太陽光発電のメーカーの中では実績のあるメーカーになります。
ただ2014年時点ではパナソニックが32%、2015年では29%で1位だったものが今回では18%にシェアを落しています。
また、パナソニックは2021年に太陽電池生産から撤退する事も発表しています。(今後はOEMによる販売)
そう考えると普及率ではシャープに勢いがある現状とも言えます。
京セラ
京セラの日本でのシェアは15%で、前年の20%より低下する形となっています。
京セラは一般的な販売のほかに積水ハウスなどの住宅メーカーと提携してシェアを拡大してきた経緯があります。
その為、長い間日本の屋根で使用されているという実績があるメーカーになります。
ソーラーフロンティア
ソーラーフロンティアの前身は昭和シェルソーラーで2010年に社名変更をして、徐々に日本でのシェアを拡大してきたメーカーになります。
その為、他のメーカーと比較すると日本での実績は少なめです。
日本でのシェアは10%で前年の6%より向上した結果になっています。
産業用(投資用)太陽光発電おすすめランキング
インリーソーラー
産業用太陽光発電で私が一番におすすめしているのはインリーソーラーになります。
日本ではまだ聞き馴染みがないメーカーではありますが世界シェアは第4位になります。(2018年時点)
保証面の物足りなさは拭えませんが、それでも価格と発電量の兼ね合いでは他メーカーを圧倒しています!
2017年に発売された『PANDABIFACIAL』は1枚あたり375W(変換効率19.5%)になりますので、かなりの発電量が見込めます。
インリーソーラーは、業者側で自然災害などに保証してくれるサービスがあるならおすすめの太陽光発電です。
Qセルズ
Qセルズはパネル性能はそこそこではありますが、補償面が優れていますので、特に産業用で重宝されるメーカーになります。
日本での実績が多いのも発電量の安心材料となっています。
ちなみに世界シェアで見ると第5位のメーカーになります。(2018年時点)
元WBA世界ライト級チャンピオン畑山隆則さんも太陽光発電投資にQセルズを採用していますね。
Qセルズは、産業用では安心感のあるメーカーですね。
カナディアンソーラー
日本では古くから実績のあるカナディアンソーラーですが、パネル性能はそこまでおすすめできるものではありませんでした。
しかし、2018年7月に1枚400Wの『CS3W-400/405P』を発売開始したことで、一気に産業用メーカーとしておすすめできるメーカーとなりました。
メーカー保証内容が塩害地域にも対応しているので、日当たりの良い海側にも設置できるのがメリットの一つと言ってよいでしょう。
また国内に300以上のサービス工場があるので、万が一の対応も迅速に行ってくれます。
世界シェアは第3位になります。(2018年時点)
カナディアンソーラーのパネルは、他メーカーよりも大きいので広大な敷地があるのであればメリットが大きく受けられるのでおすすめです。
2024年管理人おすすめ太陽光発電ランキング
ソーラーフロンティア
- CIS太陽電池を使ったモジュール(パネル)
- 独自の認定試験にクリアした施工主しか工事できないので工事が安心
- モジュール出力保証20年
2024年に最もおすすめしたいメーカーはソーラーフロンティアです。
一年を通して見たときに最も安定的に発電してくれるのがソーラーフロンティアです。
他のメーカーが結晶系のパネルで作られているのに対して、ソーラーフロンティアのみ化合物系のパネルで作られています。
この化合物系のパネルは晴天の日は他メーカーと同程度の発電ですが、曇りの日や朝方には他メーカーを凌ぐ発電が期待出来るパネルとなっています。
結局、一年を通して見たときに一番発電量が大きくなる傾向にあります。
コストパフォーマンスを重要視する方におすすめの太陽光発電です。
パナソニック
- 実績が豊富
- 基本的に全ての設備のクオリティが高い
- さまざまな種類の屋根に設置できる
- 保証が充実している
パナソニックは以前太陽光発電業界でナンバーワンだったサンヨーを子会社として(2012年)パナソニックブランドとして売り出しています。
その為、とにかく製品の質がどれも高いのが特徴です!
パネル、パワーコンディショナ、接続箱、カラーモニター、それら全ての安定感で言ったら他のメーカーを頭一つ抜きに出ています!
また、保証面が優れている点もおすすめできる点になります。
長州産業
- 発電量と価格のバランスが良い
- 施工補償が標準(無料)で付与される
- 2022年4月に高出力モジュール『JAPAN BLACK』発売開始
長州産業は2009年より太陽光発電の製造を開始したメーカーですが、徐々にシェアを拡大させて現在では国内の10%のシェアを確保しています!
モジュールの開発にも積極的で2022年には高出力のJAPAN BLACK(変換効率20%、公称最大出力340W)の発売も開始しています。
また、施工補償が標準(無料)で付与される点も魅力的です。
このように魅力的な太陽光発電が比較的安く設置できるのが長州産業の魅力です。(1kWあたり200,000円程度)
太陽光発電にコストパフォーマンスを重視する方には長州産業をおすすめします。
設置環境別おすすめ太陽光発電
狭い屋根におすすめ太陽光発電
屋根面積が限られている方におすすめの太陽光発電はシャープ、京セラ、三菱、長州産業です。
屋根面積が限られている建物では、『マルチレイアウト』に対応しているメーカーを選ぶのがおすすめです。
マルチレイアウトとは、形や型番の違うパネル同士を一つのシステムに出来る設置方法です。
マルチレイアウトにより、屋根にびっしりとパネルを敷き詰めることが可能になりました。
特にシャープ(ルーフィット設計)と三菱(マルチルーフシリーズ)はマルチレイアウト独自のシステムを開発しています。
また、現在はパネル一枚あたりの発電効率も向上しているので狭い屋根のお宅でも太陽光発電によるメリットを受けることができるようになりました。
寄棟屋根や方形屋根の建物であれば、マルチレイアウトに対応したメーカーをおすすめします。
築古の建物におすすめ太陽光発電
できる限り建物に負荷をかけたくない方にはアブリテック、フジプレアムがおすすめです。
太陽光発電のデメリットの一つに重量があります。
どうしても今の太陽光発電は一枚あたり15kg~20kgの重さがあり、架台などを合わせると屋根に200kg~300kg程度の負荷がかかることになります。
築20年以上の建物では耐震性のことも気にして、できる限り軽いパネルをおすすめします。
雨や曇天が多い地域におすすめ太陽光発電
雨や曇天が多い地域にはソーラーフロンティア、Qセルズ、カナディアンソーラーがおすすめです。
雨や曇天が多い地域で太陽光発電を設置する上で大切になってくるのは、低照度(少ない光の量)を電気に変えてくれるパネルの性能になります。
特にソーラーフロンティアのパネルは他パネルとは違って化合物(Copper(銅)+Indium(インジウム)+Selenium(セレン)で構成されている性質上、低照度でも効率的に発電してくれるのが特徴です。
またQセルズも、北海道よりも緯度の高いドイツのライプチヒ(北緯51度)で開発されたこともあって低照度に強いと言われています。
また、低照度に強いということは朝夕の時も効率的な発電が期待できるということで、年間発電量で見るとかなりのメリットがあると言ってよいでしょう。
九州地方・北陸地方にお住いの方は低照度に強いメーカーをおすすめします。
雪が懸念される地域におすすめ太陽光発電
雪が懸念される地域にはカナディアンソーラー、パナソニック、三菱、シャープがおすすめです。
雪が懸念される地域では発電量の低下よりも、雪がパネルの上に積もることによるパネルの被害の方がリスクが大きくなることから耐荷重(たいかじゅう)が大切になります。
耐荷重とは、パネルが耐えられる重さを数値化したものです。
北海道・東北地方では耐荷重の高いメーカーをおすすめします。
気温が高い地域におすすめ太陽光発電
夏場などの気温が高い地域にはキングダムソーラー、パナソニック、ソーラーフロンティアがおすすめです。
太陽光発電は気温が高くなると発電効率が悪くなる為、ベストな気温は25度程度だとされています。
夏場は40度を超えるような地域では、モジュール動作温度範囲と公称動作セル温度(NOCT)が大切になります。
モジュール動作温度範囲とは、パネルが正常に作動する温度の範囲になります。
公称動作セル温度とは、は正常な状態での電池温度になります。
25度以上を記録する夏場(7月、8月)は日が長いので全体的な日射量の多さで発電量を確保してはいますが、発電効率は冬場と比較すると悪くなっています。
夏場の気温が高くなりがちな内陸地方では、高温に強いメーカーをおすすめします。
沿岸地域におすすめ太陽光発電
海から近い沿岸地域には三菱、トリナソーラー、リクシルです。
沿岸地域では、塩風によってパネル構造、架台、ネジ、パワーコンディショナに不具合を引き起こすことが考えられます。
ただ、最近では塩害対策として各部材が腐食に強いものへと改良されています。
また、太陽光発電で一番故障原因とされているパワーコンディショナも塩害対策がとられていることも大切になります。
海岸からの距離が500m~7kmの範囲の建物には、塩害対策されているメーカーがおすすめです。
カッコいいデザインのおすすめ太陽光発電
デザインがカッコいい太陽光発電を設置したい方には京セラ、ソーラーフロンティア、カナディアンソーラーがおすすめです。
カッコいいの概念はひとそれぞれだと思いますが、当サイトで定義しているカッコいいは他のメーカーと違うパネルという意味です。
中でも京セラはSAMURAIシリーズと言われる横長のパネルを組み合わせてレイアウトを作っているので、見た目にもインパクトがあります。
ソーラーフロンティアのパネルは化合物で構成されていることもあって、パネルが真っ黒なので重厚感のあるパネルとなっています。
また、埋め込み型で言えばカナディアンソーラーのCS6V-250MSが2017年12月に発売開始されました。
デザイン性の高いパネルは一般的なパネルと比較すると性能が劣ってしまうのが難点です。
他の家と差別化したい方におすすめ太陽光発電
近隣の家と違うちょっと違う変わった太陽光発電をお探しに方にはサンテック、ソラキューブがおすすめです。
サンテックは日本でのシェアは少ないですが、過去50年間の太陽光パネルの累積出荷量は1.3GWを超えていて、出荷量は世界シェアで言うと第4位になります。(2017年7月時点)
ソラキューブは、標準で自然災害補償を付与してくれます。
両メーカーとも他メーカーに劣らないパネルの性能があります。
ただ、他メーカーと比較すると日本での拠点数(支社)が少ないというデメリットがあり、万が一の対応では少々不安があると言わざるを得ません。
太陽光発電を選ぶ5つの基準
- 価格
- 性能
- 保証
- 実績
- デザイン
太陽光発電は国内だけでも10以上のメーカーがあり、海外ものを合わせると20以上にも及びます。
そして価格や性能も特徴もまちまちで、一体どこのメーカーが一番良いの!?と叫びたくなりますよね。
そのお気持ちは分かりますが、『どこのメーカーが一番良いか?』の問いには、安易にお答えできません。
それは、太陽光発電の性能(発電量や発電効率)を求める方、価格を一番に考える方、保証面を一番に考える方と、ニーズもさまざまなためです。
実際、私が接したお客様の中にも『どこのメーカーが一番良いの?』と聞かれる方が結構いらっしゃいましたが、カウンセリングのようにお客様が何を求めているかが分かるまで最適なメーカーは紹介できませんでした。
まずは太陽光発電の設置検討の前に『私は太陽光発電に何を求めているんだろう?』という自問をして気持ちの整理をしましょう。
私が今まで接してきたお客様のニーズ(太陽光発電を選ぶ基準)を紹介します。
価格(1kWあたり)
1Wあたりの価格が一番安いメーカーはカナディアンソーラーやインリーソーラーなどの海外メーカーになります。
ただ日本での実績は国内メーカーに劣ります。
海外メーカーはその安さから、産業用(10kW以上のシステム)などの大規模なシステムに使われることが多いです。
価格の見方としては太陽光発電を1kW設置するのにいくら必要かと言う1kWあたりの価格が大切になってきます。
《例》
4kWのシステムを200万円で設置した場合の1kWあたりの価格は以下になります。
200万円÷4kW=50万円/1kWあたり
安ければ良い、高ければダメという話しではなくあくまでも価格はメーカー選定の為の指標の一つです。
上記の保証面(モジュール出力保証、機器保証、定期点検頻度、延長保証の有無、災害補償)が全て無料で150万円のシステムと保証面がもう一つ(モジュール出力保証、機器保証のみ)で150万円のシステムだったら前者のシステムのほうが良いですよね?
これはあくまでも例です。
太陽光発電というと、つい価格にばかり目が行きがちですが、このように1kWあたりの価格を一つの指標とすることで、質の高いメーカーが選べるようになります。
ちなみに2024年における1kWあたりの価格相場は15万円程度になります。
メーカーにもよって価格にはばらつきがありますので、あくまでも目安とすることをおすすめします。
太陽光発電システムの性能
性能面では
- 公称最大出力
- モジュール電力変換効率
- パワーコンディショナ電力変換効率
の、3点が大切になってきます。
公称最大出力
公称最大出力とは、一定条件下(分光分布 AM1.5、放射照度 1000W/m2、モジュール温度 25℃)でのモジュール(パネル)一枚あたりの最大発電量の事です。
当然ですが、この値が大きいほど自分の家で使える電気が増えますし、節電に励めば余剰電力として電力会社に電気を売る事ができます。
太陽光発電メーカーがこぞって公称最大出力の向上に努めているわけですが、公称最大出力が太陽光発電メーカーにとって一番大切な指標になるからです。
モジュール電力変換効率
太陽の光をエネルギーに変えて太陽電池モジュールが発電するわけですが、太陽の光100%を電気に変換できるわけではありません。
公称最大出力がいくら大きくてもモジュール変換効率が低かったら、ザルで水をすくっているくらい無駄になってしまいます。
なので良いモジュールというのは、公称最大出力が大きくてモジュール電力変換効率が高いものになるというわけです。
パワーコンディショナ電力変換効率
太陽電池モジュールが電気を作ってくれたとしても、その作った電気がそのまま家で使えたり売れたりするわけではありません。
現在の太陽光発電システムでは所々で発電ロスが生じてしまいます。
太陽電池モジュールで発電した電気を家で使える電気に変換してくれる役目をしてくれるのがパワーコンディショナになりますが、ここの変換作業でも発電ロスが生じます。
保証
保証面もメーカーを選ぶ上ではとても大切になってきます。
保証面で気にかけたほうが良いポイントは下記になります。
- モジュール出力保証
- 機器保証
- 定期点検頻度
- 延長保証の有無
- 災害補償
ポイントは『期間』と『価格』になります。
保証してくれる期間はいつまでなのか、またその保証は有料なのか無料なのかが大切になってきます。
日本での実績
日本での実績が一番あるメーカーは、シャープになります。
実は日本で一番最初に太陽光発電を設置したメーカーがシャープになります、
今から10年前くらいには一般家庭のシェアはシャープが握っていましたし、現在でも一般家庭でシャープの太陽光発電システムを設置しているお宅は多いです。
お知り合いや近所でシャープを設置している方がいたら、発電状況などを聞いていみるとよいですね。
ただ、近年の深刻な業績悪化が気になるところです。
デザイン
デザインが優れているメーカーは京セラ、LIXILになります。
両メーカーとも、屋根一体型と言う屋根に埋め込むタイプの太陽光発電を取り扱っています。
また、京セラはSAMURAIシリーズという太陽電池モジュール(パネル)があり、細長い棒状のモジュールも扱っています。
京セラの太陽光発電を設置しているお宅があると一瞬『オッ!?』となります。
京セラの太陽光発電は一目で分かるので、他のお宅と差別化したいなどと考える方にはよいかもしれません。
住宅用は国内メーカー、産業用は海外メーカーがおすすめ
太陽光発電を設置する理由は各家庭にとってさまざまあると思いますが、大切なのは太陽光発電を適正価格で購入しその後も業者からの点検を受けてできるだけ長く稼働してもらうことです。
現在の太陽光発電の耐用年数は30年以上と言われていますが、適切なメンテナンスをすることで半永久的に使用できるとも言われています。
太陽光発電は業界自体がまだ未成熟で耐久性、劣化、強度などが実績が十分にありません。
もちろんさまざまな角度から認証試験をして数値として提示されていますが、本当に自然の中に設置した時に果たしてどれくらいのものなのか、という実績が不足しています。
世界最初の太陽電池は1954年にアメリカで誕生し、日本で一番古い太陽光発電(シャープ製)は1966年に長崎県にて設置されました。
ちなみに長崎県に設置された日本一古い太陽光発電は2024年時点においても発電しています。
また日本製の太陽光発電は日本と言う気候で実績は豊富で、提示されている数値も信憑性の高いものになりますので、シミュレーション結果にも信頼性が増し、メリットが出れば安心して設置することができますね。
太陽光発電はとても単純な仕組みで、稼動する部分もない事からメンテナンスにもあまり手がかかりませんが、必要最低限のメンテナンスは必要になります。
また落雷や突風等の自然災害によってシステムに不具合が生じてしまった時などは、プロの判断が必要になります。
このようにメンテナンスは万が一の時の対応は日本製の太陽光発電メーカーのほうが優れています。
当然ですが、海外製のメーカーよりも日本製のメーカーのほうが日本にある拠点が圧倒的に多いので万が一の対応やメンテナンスにおいてのフットワーク段違いに軽いです。
トラブルが発生しないことが一番ですが、何かあった時の安心があるのは精神的に大きいことです。
海外製の太陽光発電のメリットとしては、大量生産の地盤が整っているので価格が安いという点にあります。
安易に価格だけで決めるのはよくありませんが、発電量や発電効率、補償などの要素と同じくらい、価格もメーカー選びの大切な要素の一つである事に間違いはありません。
特に広い屋根や土地をお持ちの方や、産業用太陽光発電システム(10kW以上の大規模なシステム)をお考えの方であれば海外製太陽光発電システムはおすすめですね。
業者にもよりますが、1kWあたり10万円を切るような激安メーカーも存在します。
これから太陽光発電を設置される方の大体の目安として、住宅用は日本メーカー、産業用(10kW以上のシステム)は海外メーカーをおすすめします。
太陽光発電おすすめランキングまとめ
- 1kWあたりの価格
- デザイン
- 総合発電量
- 家族のライフスタイルにおける売電収入の額
- 設置後のアフターサービス
太陽光発電をさまざまな角度からランキング化して紹介しましたが、太陽光発電を設置する際には総合的なメリットで比較して設置するようにしてください。
総合的なメリットで重視するのは上記の5点です。
今回紹介したランキングを参考にしてもらって、自宅の環境下において一番総合的にメリットが一番大きい太陽光発電を選ぶことをおすすめします。
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