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ルーフィット設計を使えば効果的に太陽光発電が設置できる
ルーフィット設計とは屋根の大きさに合わせてサイズが違うモジュール(パネル)を組み合わせて配置させる仕組みのことです。
ルーフィット設計によって、より多くのモジュールが配置できますので発電量もアップさせる事が可能です。
例えば、下記のようなモジュールの配置だと屋根をフルに活用できていません。
ルーフィット設計であれば、サイズが違うモジュールを組み合わせてシステムを組む事ができるので、屋根の大きさに合わせて効率的に設置できます。
同様に寄せ棟屋根の場合にルーフィット設計を使用する時には三角モジュールを使います。
※屋根についての説明はコチラのページをご覧下さい。
⇒ 太陽光発電を設置する時の屋根は瓦がいいの?トタンがいいの?
現代の日本の屋根はオシャレな屋根が増えた反面、太陽光発電を設置する上では不利な屋根と言わざるを得ませんでした。
しかし、ルーフィット設計によって屋根が小さい屋根でも必要な量を発電するモジュールを設置できるようになったり、大きな屋根は今まで以上の発電をも混める状況になりました。
ルーフィット設計のデメリット
狭い屋根にもより多くの発電量が期待出来るルーフィット設計ですが、デメリットは2点あります。
- 価格が割高になる
- 性能がイマイチ
例えば、シャープの三角モジュール(NQ-101RE)と通常のモジュール(NQ-210AD)で比較してみましょう。
公称最大出力 | モジュール変換効率 | 価格 | |
NQ-101RE | 101W | 14% | 62,000円 |
NQ-210AD | 210W | 18.2% | 120,000円 |
三角モジュールのほうが最大発電量、変換効率が低く全体的に性能が低いですが、価格が占める割合は大きい事が分かりますね。
このような事から、私がお客様に提案する時にはルーフィット設計の優先順位は低く、東芝のように小さくて発電量のあるメーカーをおすすめし、それでも十分に発電量が確保出来ない時にルーフィット設計をおすすめするという流れです。
ただ、近年では三角モジュールの性能も上がって、京セラのRoofleX(ルーフレックス)のように性能の良い三角モジュールも誕生しています。
まだちょっと割高感はありますが、性能も格段に上がりましたので前向きにルーフィット設計を視野に入れてもよいでしょう。
あと副産物ですが、ルーフィット設計は屋根に綺麗に配置されるのでデザイン的な外観はカッコいいですよ。
太陽光発電は最低枚数をクリアするとメリットがでてくる
よく自動販売機などの上に小さい太陽電池モジュール(パネル)が乗っかっていますが、あれは商用の電力系統と連系せず、太陽電池が昼間に発電した電気をバッテリーに蓄えて、必要に応じて使用するシステムのモジュールで住宅用太陽光システムとは別物になります。
住宅用太陽光発電システムのメリットは大きく2点です。
- 屋根で作った電気が自分の家で使える(自己消費)
- 余った電気が売れる
住宅用のシステムは各メーカーで定めれたモジュール(パネル)枚数を満たさないとシステムが組めません。
従って、一枚や二枚の少量のモジュール数では住宅用では機能しませんのでメリットもへったれくもないということですね。
このように今まであと一枚設置できたらシステムが組めるのにという事で悔しい思いをしてきたお宅も数多くある中で、ルーフィット設計は救世主的な施工法と言えるでしょう。
発電量は多ければ多いほど良い?
一概には言えませんが大抵の場合、少量の発電システムより、より大きい発電システムの方がメリットが出るようになっています。
それは、システム全体に占める施工費や太陽電池以外の機器(パワーコンディショナ、カラーモニタ、接続箱など)の割合が低くなるからです。
確かに大きいシステムになれば施工費も機器類の価格も上がって行きますが、200万円のシステムと400万円のシステムで占める割合となると2倍にはならず、コストパフォーマンスがよくなります。
例えば、シャープのパワーコンディショナを比較してみますと、4.0kWまで耐えられるパワーコンディショナ(JH-35FB2/40FB2)の価格は257,800円(税抜き)ですが、5.5kWまで耐えられるパワーコンディショナ(JH-55GB3)は389,800円(税抜き)です。
およそ13万円のプラス1.5kW相当もシステムを増量する事ができることになります。
このように太陽光発電はただ設置すればメリットが出ると言う商品ではなく、コストパフォーマンスの観点から見て一番オトクなシステムを設置することが大切ですね。
営業マンが屋根いっぱいのシステムを提案する事が多いのはこのためですね。
少量のシステムシミュレーション
《条件》
・設置容量:パナソニック3.92kWシステム(パナソニックの中で最小のシステム)
・設備の費用:1,215,200円(1kWあたり31万円で計算)
・場所:東京
・方角:真南
・角度:30度
《シミュレーション》
年間発電量:4,534kWh※1
年間発電メリット:134,206円※2
設備回収期間:9年※3
年間利回り:11%※4
※1、年間発電量
(1361kW(東京都の年間日射量)×3.92kW×0.85(システム出力係数))※2、年間発電メリット
年間発電量を買電4割、売電6割に分け、それぞれ買電分を32円(東京電力夜トク8の日中電気料金)と売電分28円(2017年出力制御対応機器設置義務なし地域)でかけて計算しています。※3、設備回収期間
設備の費用÷年間発電メリットで計算しています。※4、年間利回り
年間発電メリット÷設備の費用×100で計算しています。
最近のパネルは小さくて発電力がある
最近では太陽光パネルの性能も上がって、年々小さくて発電力があるものになってきています。
ですから、少し前に太陽光発電のシミュレーションをしてもらってメリットがでなかったり、メリットが少なかったりしていたお宅が、現在の最新パネルでメリットを感じて設置するというのも増えています。
またパネル性能の向上により、ルーフィット設計でのコストパフォーマンスもアップしています。
ルーフィット設計まとめ
自分の家の屋根は小さいから太陽光発電ではメリットがでないと諦めずに、まずはシミュレーションしてもらいましょう。シミュレーションはどこの業者でも無料で行ってくれます。
もしも、システムを組む最低枚数が屋根に乗らなくてもパワーコンディショナの昇圧機能を使えば、太陽光発電を設置することは可能です。
一昔前では、このようなギリギリなシステムをあまりおすすめしていませんでしたが、最近のパネルやパワーコンディショナの進化、ルーフィット設計などによる施工法などによってメリットが出るお宅が増えてきたのでおすすめできるようになりました。
少量の太陽光パネルしか乗らなくても、発電メリットが受けらえるかどうか、まずは一度シミュレーションしてもらうことをおすすめします。
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