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3階建て物件にも太陽光発電は設置できる
太陽光発電は3階建ての物件にでも設置することは可能です。
しかし、通常の物件よりも足場代が多くかさむ場合があります。
また、施工業者によっては3階建の物件には乗り気ではない所もあります。
それは、太陽光発電の施工は太陽電池モジュールをはしごで人が担いで持って上がる為、3階まで行くとなると施工業者にとって負担となったり、それだけリスクが大きくなるからです。
このように、3階建て物件の施工には乗り気ではない業者もありますが、施工自体は可能なので契約前にきちんと施工してくれる所か了承をとった上でお願いすればよいでしょう。
ただ、3階建て物件の場合屋根が小さい物件が多いので、不安な方は最低システム枚数が屋根に乗るかどうかという現地調査とメリットがでるかどうかシミュレーションを先に販売業者に行ってもらってください。
大概の業者はシミュレーションを無料で行ってくれるので悩む前に見てもらってください。
3階建ての家は屋根が狭い?
3階建てのお宅の特徴として屋根が狭いお宅が多いですね。
なので、単純に施工自体は3階建てのお宅にも設置は可能ですが、あまりに狭い屋根では発電メリットが出ません。
これはコストパフォーマンスという意味ですが、パワーコンディショナと設置する太陽光発電の兼ね合いによって決まってきます。
例えば、ソーラーフロンティアのKP40K3-SS-A(パワーコンディショナ)の定格出力は4.0kW、価格は106,000(オープン価格)ですが、屋根が狭くて太陽光発電を3kWまでしか設置できなかったとしたら、もっと大きなシステムに耐えられるパワーコンディショナなのに性能を持て余せている状態でコストパフォーマン的には良くありません。
こうゆう観点から、あまりに狭い屋根には太陽光発電はおすすめしません。
メーカーにもよりますが、2kW程度のシステムが載らない屋根だとメリットが少ないお宅がほとんどでしょうね。
ちなみに、現在(2018年)時点の売電の価格は30円(出力制御設置義務なし地区は28円)で、買電価格は東京電力の夜トクプラン8プランの日中の買電価格は32.14円です。
太陽光発電で作った電気を自家消費にあててしまうと、当然ですが売電分は少なくなります。
2016年4月から電力の自由化が始まり、消費者が電力会社を選べるようにはなりましたがどこの電力会社も昼間の電気代は高いですね。
太陽光発電の本当のメリットとは、自分の家で作った電気を自分の家で消費するよりも節電して少しでも電力会社に売ることによって最大化します。
2018年時点では太陽光発電で作った電気を自家消費分に回して使うよりも、売電して収益を得た方がメリットが大きいというわけです。
3階建て物件にお住まいの方は屋根面積のこともありますので、慎重に設置検討をしましょう。
業者は3階建ての住宅には営業に来ない?
私が以前に勤めていた会社では3階建ての住宅ではメリットが出ないことが多く、営業の対象外としていました。
もちろん全ての3階建ての住宅がメリットが出ないというわけではありませんが、やっぱり3階建てにするには理由があって、敷地面積の狭さを補う目的であるケースが多く、足場を組もうにも隣のお宅と距離が近すぎて足場を組むのも大変という状況のお宅が多かったです。
また、住宅用太陽光発電の場合は4年に一度程度のメンテナンスをおすすめしていましたが、その際にも足場を組みますので、通常の2階建てのお宅に比べて出費が多くかかります。
もちろん営業マンはそうゆう事情を知っているので、3階建てのお宅には営業しに来ないというわけです。
3階建てのお宅に太陽光発電を設置するメリット
ただ、3階建てのお宅に太陽光発電を設置することがまるっきりダメというわけではありません。
3階建てのお宅は近隣住宅よりも頭一つ抜きに出ていることが多いので、日当たりが良いことが多いです。
日当たりが良いので、朝方の早い段階から発電し始め、夕方まで太陽の光を電気に変えてくれて、一年を通して見たときに大きな結果となることがあります。
また、3階建てのお宅では飛来物のリスクがほとんどないと言えるでしょう。
強風などの時に、看板やコンクリートが飛んできてパネルを損傷させる事故もありますが、3階建てのお宅ではほとんど可能性がないと言ってよいでしょう。
太陽光発電を3階建てのお宅に設置する際の注意点まとめ
最近では、太陽光パネルも、より小さくより性能の良いものが発表されています。
以前、太陽光発電のシミュレーションをしてもらってメリットが出なかった家や、メリットに物足りなさを感じていた家が、最近のパネルではメリットが大きくなる傾向も出てきています。
屋根面積が気になるお宅には、東芝のように小さくて性能の良いパネルをおすすめします。
そうゆう意味では、3階建ての狭い屋根でもメリットがでる可能性があります。
足場の費用なども含めて一度、シミュレーションしてもらうことをおすすめします。
メリットが出るようであれば前向きに検討してみましょう。
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