
最近、太陽光発電が初期費用0円で設置できるというワードがネットニュースなどを騒がせています。
ただ初期費用0円での太陽光発電設置について間違った認識を持たれている方がいらっしゃるように見受けられます。
太陽光発電の初期費用0円での設置に関してよくある間違いと共に、正しい太陽光発電の購入の仕方をご説明します。
0円で太陽光発電が設置できるパターンを3つご紹介します。
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ページ内目次
ローンを組むから初期費用がいらないパターン
太陽光発電の設置の際には専門のソーラーローンというローン制度があります。
ソーラーローンでは、最大15年の支払い期間が設けられていたり、金利が他のローンよりも低かったりと優遇があります。
このソーラーローンでは、初期費用がかからずに太陽光発電の費用を分割で支払うことができます。
マイホーム購入時のような頭金というものは必要ありません。
太陽光発電をソーラーローンで支払う際には初期費用は0円になります。
なお、私のお客様でも9割程度がソーラーローンでの分割を選択されていました。
住宅ローンがまだたくさん残ってるという方でもソーラーローンであれば、与信枠の範囲外で審査してくれるので過去にクレジットによる事故がなければ審査は通りますので、ご安心ください。
屋根貸しなので0円で設置できるというパターン
最近では屋根貸しによる0円での太陽光発電設置のパターンもあります。
屋根貸しとは、自宅屋根を業者に貸して安い電気を使えるメリットがあるかわりに余剰分の電気(売電)は業者の収入となる仕組みです。
設置者は安い電気が使えることと、災害などの時に非常電源が確保できるなどのメリットがあります。
ちなみに太陽光発電にかかる定期的なメンテナンス費用もかかりません。
そして、決められた期間の契約期間満了後に太陽光発電の所有権が設置者に移ります。
屋根貸しによる太陽光発電は所有者が業者になりますので、0円での設置となるわけですね。
住宅ローンの借り換えで0円で設置できるパターン
住宅ローンの借り換えを使う事でも、太陽光発電が0円で設置できる可能性もあります。
住宅ローンの借り換えとは、住宅ローンを組んでいる銀行よりもさらに金利の低い銀行に住宅ローンの払い先を変えることです。
そして、差額分の金利で太陽光発電が設置できるというものになります。
ただ、住宅ローンの借り換えによって0円で太陽光発電を設置する為には以下の3点の条件を満たしている必要があります。
- 住宅ローンの残高が1,000万円以上ある。
- 住宅ローンの返済期間がまだ10年以上ある。
- 現在の金利と借り換え先(乗り換え先)の金利の差が1.0%程度ある?
条件を満たしている物件であれば、住宅ローンの借り換えによる太陽光発電の設置も前向きに検討してもよいでしょう。
イシンホームのローン0円住宅のカラクリ
会社名 | 株式会社イシンホールディングス |
設立 | 平成2年5月 |
資本金 | 16,500万円 |
事業内容 |
|
所在地 | 岡山県津山市二宮654-4 |
連絡先 | TEL:0868-28-9771 FAX:0868-28-9775 |
ホームページ | https://www.ishinhome.co.jp/ |
ハウスメーカーであるイシンホームでは『ローン0円』というキャッチフレーズの元太陽光発電の設置を促しています。
ただ、これは0円で太陽光発電が設置できるというものではなく、太陽光発電にかかる毎月の費用を売電収入で賄おうという概念になります。(イシンホームではZERO SECH(ゼロセッチ)と言っています)
ソーラーローンでの設置と違って新築時から太陽光発電を設置する事になるので、住宅ローンを活用できますのでソーラーローンよりも金利が低いというメリットが受けられます。
ただ、使用するパネルのメーカーはSIソーラー一択になってしまうのは大きなデメリットになります。
太陽光発電は日照時間や周辺環境によって発電パフォーマンスが変わってくるため、同じ屋根の形でも九州地方と関東地方ではおすすめできるメーカーが変わってきます。
太陽光発電の寿命は30年程度と言われていますが、建物にとって最適なパネルとそうでないパネルを設置して比較しても、受けられたであろうメリットの機会損失は計り知れません。
イシンホームでのローン0円を検討する際にも地域の太陽光発電専門業者からの説明も聞き、きちんと比較するようにしましょう。
出来れば一括支払いが理想
ソーラーローンによって初期費用は0円で太陽光発電が設置できるわけですが、資金に余裕のある方は一括での支払いのほうが断然メリットが大きくなります。
これはよく考えれば分かる事ですが、案外よくいただく質問でした。
太陽光発電は高額商品のため、ほとんどの場合が最大で15年間の支払い方法を選択されます。
しかし私は、お金に余裕がある人は絶対に一括でのお支払いをおすすめしていました。
それはローン支払いには金利が発生するからです。
利率は毎月変動するので一概には言えませんがだいたい2.5%〜2.75%の間で推移しています。
簡単に利息を支払った場合の総額を計算してみます。
《例》
200万円のシステムを利率2.75%で15年間の支払いしたとすると、その総額は2,442,953円になります。
利息だけで40万円以上にもなることが分かりますね。
利息を支払っても十分に元がとれるのは別ページのシミュレーション例を見てもらえば分かるかと思いますが、一括でのお支払いを選択されたほうがそのメリットは大きい事は当然のことです。
一括でのお支払いが厳しい方も、ボーナス月で一気にお支払いをされたりとなるべく早く太陽光発電の支払いを済まされるとメリットは大きくなります。
またソーラーローンは残債型の支払い方式になりますので、資金に余裕のある方は多めに支払う事で支払い期間を短縮することができ、金利分の削減に繋がります。
一括返済と分割返済比較
メリットの大きい一括返済ですが、太陽光発電は高額な商品ですので、前述しように私のお客様でも一括返済を選択される方は1割といった感じでした。
太陽光発電はソーラーローンを使った分割返済でも十分にメリットがでる商品なりますが、分割での支払いには金利が発生してしまいます。
金利を含んだ額でメリットを現金一括と比較してみます。
※一括返済では毎月の返済は発生しませんが、分割返済と比較するために140万円を180ヵ月で割って毎月の支払金額としています。
1kwあたり35万円の太陽光発電を4kW購入で総額140万円(税込み、施工費込み)
ソーラーローンはジャックスの金利2.5%、元利均等返済方法、ボーナス返済なし、15年(180ヵ月)返済
毎月の支払額 | 支払総額 | |
現金一括返済 | 7,777円 | 1,400,000円 |
分割返済 | 9,335円 | 1,680,309円 |
差額 | 1,558円 | 280,309円 |
太陽光発電初期費用0円まとめ
太陽光発電を0円で設置する3つの方法と一括での支払い、もしくはソーラーローンの支払い期間短縮がおすすめだとご紹介しました。
太陽光発電は国が認めたエコ商品で普及の後押しとして補助金や17年の減価償却が認められています。
そして、太陽光発電が車や住宅と違う一番のポイントは、設置すると売電収益が発生して立地環境やライフスタイルによっては支払い額よりも多い売電収入を得られたりもできる点にあります。
上記の返済シミュレーションを使えば、ソーラーローンを使って毎月9,335円を支払っても売電収入として10,000円あればプラスになりますので、0円どころかプラスの収支で太陽光発電が設置できるお宅もあります。
私のお客様でも何十件もありました。
現金一括では確かにメリットは大きいですが、無理しなくてもメリットはありますし、ソーラーローンは残債型なので資金に余裕のある時にまとめて返済するようにしましょう。
ただ、太陽光発電はどのお宅でもメリットが出る商品でもありませんので注意してください。
設置検討の際にはきちんと自分のお宅でどれだけの電気を使っているのか、立地環境からどれだけ電気が売れるのか、設備の初期費用はいくらなのかをシミュレーションしてもらって、メリットがあるようだったら前向きに検討してみてください。
当サイトでは太陽光発電をなるべく安く設置したい人に、わずか60秒であなたのお住まいからなるべく近くて最安値の販売店を見つけてくれる『ソーラーパートナーズ』をオススメしています。
販売店だけでなく地域の補助金の有無(残り予算)も確認できますので、色々と調べるのが面倒だという方にもおすすめのサービスです。
利用は無料(土日祝も対応)ですので、興味のある方は下記公式サイトから最安値の販売店を探してみてください。
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