潮流

逆潮流とは電気が家庭側から電力会社側に流れる事

太陽光発電を設置していないお宅は、当然ですが電力会社から電気を買っています。

この時の電気の流れは電力会社から家庭というもので、潮流(ちょうりゅう)と言います。
潮流

しかし、太陽光発電を設置すると太陽光発電で作っている電気が家庭で使っている電気よりも多くなり電気が家庭側から電力会社側に流れる事になります。

この、家庭側から電力会社側に電気が流れることを逆潮流(ぎゃくちょうりゅう)と言います
逆潮流

電気は電圧の高い所から低い所へ流れるという性質をもっていますが、電気の売り買いもこの電圧の性質を利用したものになります。

ちなみに電気は発電所で作られ超高圧変電所、一次変電所、二次変電所、配電用変電所を通って各家庭に届けられています。

電圧の動き方

しかし、出力1メガワット(1000キロワット)以上の太陽光発電システムが、ある一部の地域に集まってしまうと、その地域の電圧が急激に高くなり配電用変電所まで逆潮流してしまうことがあります。

これをバンク(変圧器)逆潮流と言います。

バンク逆潮流が発生すると、配電用変電所で適切に各家庭に遅れなくなることや、万が一の時の送電線トラブル時には定められた時間内での回復ができなくなる可能性が高くなります。

 2019年における太陽光発電のメリット・デメリットをまとめました。
頑張ってまとめましたのでよろしかったら、そちらのページもご覧下さい。

バンク逆潮流対策の現状

電力会社 工事費負担金
(出力1kWあたり)
北海道電力 3,255円
東北電力 3,675円
東京電力 1,995円
中部電力 3,675円
北陸電力 2,600円
関西電力 2,835円
中国電力 3,675円
四国電力 3,465円
九州電力 1,260円
沖縄電力 3,465円

このように私達の生活にも影響を及ぼすバンク逆潮流ですが、2012年頃まではバンク逆潮流が起きると電力保安上のトラブルが起こる可能性がありましたが、現在では配電用変電所に予防装置を設置しバンク逆潮流にも対応していました。

しかし、メガソーラーの増加とともに予備装置だけでは対応できなくなり配電容量の増設に各電力会社は追われていますが、昨今のメガソーラーの増加に人手が足りず配電容量の増設に対応できていないのが現状です。

このバンク逆潮流の対策として、資源エネルギー庁は2013年に各電力会社が発電事業者に工事の一部を請求できるように条件を緩和させました

しかし、それでも翌年の中国地方では、配電容量の増設に15ヶ月程度かかっている状況ですね。(2014年5月時点)

しばらくは、逆潮流によって電気の流れが不安定になってしまうのかなと言ったところです。

逆潮流が増えることで電圧上昇抑制が発生する

逆潮流
電圧(電気を流そうとする圧力)は高い所から低い所へ流れる仕組みがあり、この電圧の仕組みを利用して電気の売り買いをしています

太陽光発電を設置すると電気が作られ電圧が上がり、電圧の低い電力会社側へと流れていきます。

これが電気を売るという逆潮流と言われるものですね。

しかし、周辺環境でこのように電気を売る家が増えると、その周辺の電圧は一時的に上昇します。

自宅で余剰電力が発生しているにも関わらず、周辺環境の影響で電線に流れる電圧のほうが高くなる場合があります。

こうなると一般家庭の電圧の規定値(101V±6(95V〜107V))にパワーコンディショナが電圧を抑制します。

このパワーコンディショナによる電圧の抑制行為を電圧上昇抑制と言います

ちなみに電圧上昇抑制が作動すると売電行為はできなくなります。

電圧上昇抑の原因と対策

出来れば避けたい電圧上昇抑制ですが、その原因は様々あります。

電圧上昇抑制の原因を理解して、適切に対策できるようにしておきましょう。

引き込み線(電線)が細い

引き込み線(電線)が細い
上記にもあげましたが、電圧とは電気を流そうとする圧力の事です。

引き込み線が細いと電圧が高くなってしまいます。

満員電車の乗り降りで扉近くの人がギュウギュウになるイメージです。

この引き込み線に関しては実際に電圧上昇抑制が働いてからでないと対処できません。

対処の仕方としては、電力の上昇抑制が働いたある一定期間(1週間〜2週間)を記録しておいて、それを電力会社に提出して電力会社に引き込み線を太くしてもらいます。

しかし、必ずしも引き込み線を太くしてもらえるというわけではなく、電力会社が改めて計測して判断と言う形になります。

機器同士のケーブルが長い

パワーコンディショナ、分電盤、電力量計はケーブルで繋ぐ事になりますが、この機器同士が離れていると電圧が上昇しやすくなります。

ケーブルが長ければ長くなるほどケーブル内で電流の抵抗が起きやすくなる為です。

自宅から駅までが遠いと信号が多くなる現象に似ています(ちょっと違いますね。)

これに関しては一般住宅にで屋根に太陽光発電を設置されている方ではあまり起きませんが、まれに倉庫の屋根などに太陽光発電を設置する方もいらっしゃってそのようなお宅では、このケーブルの長さも注意したほうがいいですね。

10件程度の住宅の塊で、近所のお宅がほとんど太陽光発電を設置している

10件程度の住宅の塊で、近所のお宅がほとんど太陽光発電を設置している
建て売り住宅なんかでよく見ますが、10件程度の新築のお宅の集まりです。

その10件は大抵同じ電線で繋がれています。

この10件が太陽光発電を設置してしまったら、当然売る電気の量が増えて引き込み線内の電圧が上昇します。

実際、この周辺環境によって電圧上昇抑制が働くケースが多いというのが実情です。

これに関しても電線を太くしてもらう事で電力会社に対応してもらいましょう。

太陽光発電の逆潮流対策まとめ

太陽光発電の低価格化の流れや日本での実績の積み重なりにより、これからさらに太陽光発電が普及していくことが予想されます。

まだ一部の地域ではバンク逆潮流による影響を受けていますが、徐々に日本でもバンク逆潮流への対策もとれて、太陽光発電が普及しても安定した電力で電気の売り買いができるようになるでしょう。

ただ、設置者からすると電力会社からのバンク逆潮流対策費用として請求されることも考えられるので、太陽光発電を設置する地域の出力具合や今後の設置見込みなどを考慮して太陽光発電を設置することが望ましいです

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