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ダブル発電とは
ダブル発電とは、太陽光発電と蓄電池、もしくは太陽光発電とエネファームを組み合わせたシステムのことです。
ちなみに、太陽光発電のみのシステムの事をシングル発電と言います。
蓄電池、またはエネファームと太陽光発電を組み合わせて使うこと経済的効果をより高めようというのがダブル発電の狙いになります。
蓄電池では、太陽光発電の売電中にも夜間に貯めた割安な電気を日中にも放電をする機能がある蓄電池はダブル発電設備の対象になります。
エネファームは都市ガス・LPガス・灯油などから水素を取り出し空気中の酸素と反応させる事で発電しますが、蓄電装置のほうに発電機能はありませんが、太陽光発電と組み合わせて使う事でダブル発電と見なされます。
ダブル発電は環境にはとてもに優しいシステムですが、現状(2024年1月時点)ほとんど普及していません。
その理由としては2点あります。
ダブル発電のデメリットと言い換えてもいいですね。
- 2018年に売電価格が下がった
- 蓄電装置、エネファームの価格が高い
【2024年最新版】
2021年ダブル発電の売電価格
住宅用 | 余剰買取 | ダブル発電・余剰買取 | ||
出力制御 対応機器 設置義務なし | 出力制御 対応機器 設置義務あり | 出力制御 対応機器 設置義務なし | 出力制御 対応機器 設置義務あり | |
売電価格 | 24円 | 26円 | 24円 | 26円 |
売電期間 | 10年 | 10年 | 10年 | 10年 |
ダブル発電を取り入れると、昼間に太陽光発電で作った電気を売る量が増えます。(押上げ効果)
2019年時点で言えば、通常の売電価格でもダブル発電にしても売電価格は変わりません。
2018年まではダブル発電にすると通常の売電単価よりも1円下がってしまいましたが、2019年からは通常の売電単価とダブル発電での売電単価は同じとなっています。
この影響により今後はダブル発電を視野に入れてエコ設備の導入を検討することをおすすめします。
蓄電池、エネファームの価格が高い
ただ太陽光発電と組み合わせる蓄電池、エネファームの価格は以前として非常に高いので、ダブル発電の導入に関しては熟考の必要があると言わざるを得ません。
蓄電池の相場は120万円、エネファームの値段の相場は160万円です。
太陽光発電の設備の費用と合わせると300万円〜350万円の設備投資となってしまいますね。
この価格は費用対効果の面から見るとかなりのマイナス要因となります。
ただ、蓄電池の分野では各メーカーともパワーコンディショナで一括蓄電池も太陽光発電システムも管理できるようになってきたため、余計な出費なく蓄電池が後付けで設置しやくなっています。
また、2019年の売電価格が2018年よりも高い点や自治体による補助金の拡大なども考えると、今後は蓄電池・エネファームの価格は普及と共に下がっていくことが予想できます。
ダブル発電シミュレーション
画像参照元:KYOCERA
《条件》
- メーカー:京セラ
- 設置容量:5.490kW
- 年間発電量:6,311kwh(東京都)
- 設備の費用:1,337,600円(1kWあたり32万円で計算)3039000
- 蓄電池:1,500,000円(京セラEGS-LM0320)
- 売電単価:26円
- ダブル発電売電単価:26円
太陽光発電のみ | 太陽光発電と蓄電池 | |
年間発電メリット | 179,231円※1 | 247,445円※2 |
初期費用回収年数 | 7.4年 | 11.4年 |
※1太陽光発電のみの年間発電メリット計算方法
年間発電量を買電分4割、売電分6割に分け、それぞれ買電分を32円(東京電力夜トク8の日中電気料金)と売電分26円(2017年出力制御対応機器設置義務なし地域)でかけて計算しています。
※2太陽光発電と蓄電池の年間発電メリットの計算方法
年間発電量を買電分3割、売電分7割に分け(省エネ設備によって売電量が増える)、さらに蓄電池による電気代削減分(一か月6,000円削減×12カ月)を足して計算しています。
昼間の電気代が高いお宅はダブル発電も視野に入れる
ダブル発電でメリットが受けられるお宅の特徴としては昼間の電気代が高いということがあげられます。
ダブル発電では、夜間の割安な電気を貯めて日中に使う事ができますので、日中に家でIHクッキングヒーターなどを使って料理をする家庭やお子さんがまだ小さくて家に常に人がいるようなお宅であれば、シングル発電よりもダブル発電のほうがメリットは大きくなります。
ただ、割安な電気を使えるからと言って、むやみに電気を使うのはメリットも半減してしまいますから、常に余分な電気は売電に回すことを意識して生活することでダブル発電の本当のメリットが受けられることになります。
ちなみに蓄電池では京セラはダブル発電、シングル発電を選ぶことができます。
最初の設定時に、ダブル発電かシングル発電を選びますが家庭のライフスタイルが変わったなどがあれば、電力会社と再契約することでシングル発電に切り替えることもできます。
ダブル発電シングル発電まとめ
ダブル発電とシングル発電ではシングル発電のほうがメリットを受けられるお宅は多いですが、日中に電気を使う家庭であればダブル発電のほうがメリットが大きくなります。
太陽光発電だけではどうしても夜間は発電することができないので、電力会社から電気を買うことになります。
しかし、蓄電池によって太陽光発電で作った電気を貯めておくこともできるので、買電分というのは本当に最小限になります。
住宅用ではFIT制度によって固定価格買取期間は10年と定められていますので、設備の償却が済んでしまったら自分の家の電気を自宅で使うサイクルができあがります。
今後は電気自動車の普及も考えられ、自宅をネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に移行する方も増えていくことでしょう。
2019年にはダブル発電の売電単価も上がりましたので、メリットが出るお宅は増えるでしょう。
将来的な家庭のライフスタイルも考慮して、蓄電池であれば容易に切り替えられるメーカーの検討をおすすめします。
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