太陽光発電が一番発電する季節は春!発電ロスも計算して設置することの重要性

太陽光発電が一番発電する季節は春

メガソーラー向け太陽光発電量の経年変動解析 | 日本気象協会
画像参照元:日本気象協会

太陽光発電にはいくつか間違ったイメージが定着しているふしがあります。

その一つに太陽光発電が一番発電する季節についてがあります。

私のお客様の中にも太陽光発電は夏場(7月〜9月)が一番発電するのではないか?ということです。

太陽光発電は温度(高温)によって発電するというイメージを持っていらっしゃる方が相当数いらっしゃいました。

しかし、太陽光発電は高温に非常に弱い性質を持ち、高温であればあるほど発電効率が低下してしまいます。

この太陽光発電=温度、というイメージは少し前に流行った太陽熱温水器の影響ですね。

太陽光発電は温度ではなく日照量(明度)によって発電量が決まります。

よって上記の日本気象協会の日照量グラフを元にご説明しますと、4月〜5月の春先が一番発電する事になります

確かに、7月〜8月における夏場も太陽光発電はよく発電はしますが、それは太陽が沈むのが遅い為で発電量自体で言うと春先のほうがよく発電してくれます。

▼太陽光発電の1日の発電量をグラフで掲載!

夏場は発電ロスが大きくなる

太陽光発電が春から初夏にかけて一番発電する事は上記で述べましたが、夏場ではどれだけ発電ロスがおきるのでしょうか?

これに関しては、どのメーカーの太陽電池も25度を境に、温度が1度上がるたびに0.5%程度発電ロスが起きます

なので最大250W発電する太陽光発電でも、夏場の昼間(35度)では、250W÷0.5%×10度で50Wの発電ロスが生じる事になります。

ちなみに、各メーカーが提供しているカタログの太陽電池モジュールの公称最大出力数値は、気温25度で日射量1000W/m2での数値になります。

最適な温度というのはメーカーによってや、モジュールの材質(単結晶、多結晶、CISなど)によっても違うので一概には言えませんが日本で言えば、寒い冬のほうが発電効率は良くカタログ数値よりも10%〜20%高いと言われています。

高温に強いパネルもある

太陽光パネルが高温に弱いのは、ほとんどのパネルがシリコンの結晶によって構成されているためです。

しかし、ソーラーフロンティアのパネルは銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)から構成されたCISモジュールの為、高温による発電ロスはシリコン系のパネルよりも少ない傾向にあります。

またCISモジュールは、シリコン系モジュールと比較すると耐久性にも優れいています。

経年劣化の割合で言ってもシリコン系モジュールが年間0.5%づつ発電効率が劣化していくのに対してCISモジュールは0.3%程度の発電効率の劣化になります。

高温に強く、またモジュールに影がかかってもシステム全体に及ぼす影響が少ないので一年を通して見たときの実発電量が多いというのも特徴です。

特に東北地方などのように雪の影響が考えられる地域では、CISモジュールを前向きに検討してもよいでしょう。

設置する季節は春先がいい

少し細かい話しになりますが、太陽光発電を設置するタイミングとしては一番発電する春先(4〜5月)がベストです。

設置をスタートさせるタイミングから逆算して太陽光発電を申し込む方は少なかったですね。

しかし、前述したように太陽光発電が一番発電するのは春先です。

屋根の形や大きさ、家族のライフスタイルにもよりますが、毎月の支払いと同じくらいの発電パフォーマンスで太陽光発電が設置できるお宅もありました。

まぁ、現実には補助金の兼ね合い(補助金は予算制でなくなり次第終了)業者のキャンペーンなどのタイミングも大切になってきますので、一概に春先の設置がおすすめとは言えませんが、頭の片隅に置いておいて損はないでしょう。

なんにしても、太陽光発電の購入価格ばかりに集中しないで、設置タイミングも合わせて考えれば、もっとオトクに太陽光発電が設置できる可能性があります。

曇りが心配なら日照補償があるメーカーを選ぶ

平均年間日照時間推移
日本では、梅雨時期や冬の天候の優れない時期が多い季節があります。

太陽光発電にとって一番の敵は曇りや雨などの悪天候です。

⇒ 太陽光発電に雪が積もった時の発電量

いくら太陽光発電が環境にとってエコで良いものだとしても、太陽が出ていなかったら発電してくれません。

せっかく安くない金額を支払って太陽光発電を導入したのに、発電しないなんて考えただけでもゾッとしますよね。

毎年、日本の平均日照時間は変動しますがおおむね平均時間から遠くない時間になっています。

なので天候が大きく崩れてそのまま一年中、天候が悪いというのはあまり考えられませんが、それでも不安な方はメーカーによる日照補償のサービスを受けることで、そんな天候不順な年もリスクなく太陽光発電によるメリットを受ける事ができます。

日照補償とは?

日照補償とは、メーカーが定める日照時間を割った場合一定額の補償額を受けられるサービスのことです。

しかし、全てのメーカーで日照補償のサービスが受けられるわけではなく、日照補償が付帯されているメーカーは限られます。

日照時間に対して不安がある方はこのように日照時間の補償サービスが受けられるメーカーを選ぶ事で不安は軽減されるかもしれません。

当サイトで紹介しているメーカーの中ではQセルズが日照補償を付与してくれるメーカーとなりますので、参考にどうぞ。

平成20年〜平成23年の平均年間日照時間の推移を見ると、1950h〜2050h前後で過去も推移しています。

太陽光発電の寿命は30年間と言われていますので、その期間には日照時間が2000hよりも少ない年も出てくるとかと思いますが、反対に2000hよりも長い年というのも出てきます。

従って、日照時間の長短はあるものの、平均してみると2000h程度に収まります。

年間日照時間を2000h程度で考えていると大きな期待はずれもないかと思います。

ちなみに、日本で最も日照時間が長い地域は山梨県となっています。

太陽光発電は曇りでも発電する

売電の仕組みイメージ図

最初に太陽光発電と聞くと勘違いされている方が多かった事の一つですが、直射日光がなければ発電しないというイメージです。

確かに太陽電池モジュールは太陽の光を利用して発電しますが、それは明るさによるものです。

太陽光発電は夏場であれば朝の5時〜6時くらいから発電して18時〜19時まで、冬場であれば6時〜7時から発電して17時〜18時まで発電してくれます

曇っていても雨が降っていても昼間に電球を照らして歩いている人っていませんよね?

それは最低限の明るさがあるという事です。

この明るさがある時に太陽光発電は仕事をしてくれるというわけです。

しかし、雨の日の発電量はゼロにはなりませんがかなり少なくなります。

目安になりますが0.1kW〜0.5kWと言ったところでしょう。

ちなみに影や曇りに強いメーカーはソーラーフロンティアになります。
ソーラーフロンティアは他メーカーとは違い、パネルがCISという化合物で出来ています。

これによって朝方や夕方の弱い光も電気に変えてくれるので、一年を通して見たときに、一番発電量があるメーカーだと言われています。

地域によって発電量は変わる

東京での南中時(太陽が真南になる時刻)の太陽高度角は、夏と冬で47度も変わり、夏の方が2倍近く全天日射量は大きくなります。

地域、緯度によっても太陽高度角は変わります。

札幌では緯度が高いため、夏至の南中時の日射量は東京と比べ4%、冬至では20%ほど低くなります。

ただ、実際の全天日射量を見ると、東京では梅雨の影響もあり、札幌よりも低い月もあります。

都道府県別の発電量や1日の太陽光発電の発電量に関しては別ページにてまとめましたのでそちらのページをご覧ください。

太陽光発電が一番発電する季節まとめ

太陽光パネルは常に外気にさらされることになりますので、夏場などはパネルの温度は70度近くになることもあります。

高温に弱い太陽光発電では無視できない状況ですが、パネルの温度を低くしようと屋根に登って水をやったりするのは危険なのでやめましょう。

誤って配線に足を取られて転落の危険性もありますし、配線に足を取られることにより配線トラブルも可能性があります。

自ら太陽光発電に不具合を生じさせてしまった場合にはメーカー保証は使えませんので、実費での修理、パネルの交換になり、逆に高くつくことになります。

太陽光発電が一番発電する季節は4月〜5月の春先になりますので、夏場に春先よりも発電しないからといって故障ではありませんので安心してください。

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