太陽光発電は引っ越しの際、移設可能ですが絶対におすすめしない理由

太陽光発電の移設費用は50万円~100万円必要

現在お住まいの家から引っ越しを考えている方や家の建て替えを検討している方などは太陽光発電を一度設置しても移設できるかどうか、気になる所だと思います。

最初に結論から申し上げると、太陽光発電の移設は可能です

ただし移設にかかる費用は50万円〜100万円というのが相場になっていますので、移設は経済的な面から見て得策とは言えません。

移設費用の中には、パネルや配線、パワーコンディショナなどのシステムの移設施工費費用、取り外した屋根のリフォーム費用などが含まれています。

太陽光発電の移設は可能ですが、問題なのは移設した先で現在のメーカーのものでメリットがでるかどうかということです。

太陽光発電設置時にシミュレーションをしてしてもらったかと思いますが、一軒一軒屋根の形や大きさ、方位、場所による日射量などが違い、最適なメーカーが変わってきます。

お隣でメリットが出たからとあなたの家でメリットが出るとは必ずしも言えないのが太陽光発電ということです。

すでに住居の引っ越しや建て替えが視野に入っている方であれば、安易に移設できるからと設置してしまわずに、移設先の環境(日照量、屋根の形状、地域など)を加味しながら検討したほうがよいでしょう。

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太陽光発電の移設手続き

太陽光発電の移設に伴って、手続きが必要な所があります。

  1. 電力会社に接続契約変更届け
  2. JPEA(太陽光発電協会)に軽微変更届け
  3. JPEA(太陽光発電協会)に太陽光発電システム移設報告書届け

以上の3点が太陽光発電の移設に伴って発生する必要な手続きになります。

どれも書面での提出になり、煩わしいことはありません。

また、移設をお願いする業者で代行して行ってくれる所もあるので、合わせて確認してみるとよいでしょう。

移設するとメーカー保証がなくなる?

太陽光発電の移設において一番のネックになるのが、メーカー保証がなくなってしまうことにあります

例えば東芝であればメーカー保証の規定はこうなっています。

太陽電池モジュール、パワーコンディショナ、昇圧ユニット、接続箱、太陽電池モジュール用架台(東芝純正架台)の故障により、正常な発電がされない場合

太陽電池モジュールの出力が、JIS C 8918の7.(性能)で規定する条件下において下限値(公称最大出力の90%)の90%未満となった場合(下回ったモジュールのみ対象)

システムを構成する機器又は各部品に製造上の不具合が発見された場合

尚、据付工事については本書の対象外となります。据付工事に関する保証につきましては、お買い上げの業者へご確認ください。

10年保証(無償)|住宅用 太陽光発電システム:東芝

据付工事の要件が移設を意味します。

メーカー保証も太陽光発電を選ぶうえで、とても大切な要素ですが、移設によってメーカー保証がなくなってしまうのは大きなデメリットであるといえます。

家を太陽光発電住宅として賃貸に出すのが賢いやりかた

引っ越しの際に太陽光発電は移設せずに、そのまま住宅に設置しておいて、賃貸として貸し出す方法もあります。

太陽光発電付きの住居は普通の住居に比べて家賃が高く設定できる可能性があります。

移設に50万円〜100万円かけるのであればそのまま設置しておいて、高い家賃収入を得るほうを選ぶ方もいらっしゃいます。

太陽光発電が設置してある住宅を賃貸で貸し出す場合の売電収入は、オーナー(建物の所有者)が受ける事になり、賃借人は(入居者)は使用する電気代が安くなるというメリットを受けることができます。

電気代が割安になる住宅という事で他の物件に比べて有利に賃貸に出すことができます。

家賃の額は周辺の住居環境によるところもあるので、最寄りの不動産仲介会社と相談して決めましょう。

概ね周辺住居よりも1〜2万円高い家賃設定が可能です。

太陽光発電の移設はおすすめしません

太陽光発電の移設はおすすめしない理由
上記で説明したように物理的には太陽光発電の移設は可能ですが、私はおすすめしていません。

理由は、移設に際して少なからず屋根、太陽光発電システム全体が痛み後々トラブルの原因になるからです。

特に屋根が心配ですね。

施工方法にもよりますが、大概の太陽光発電の施工法は屋根に穴を開けて設置しています。

その為、移設するとなると開いた穴の補修(防水テープ、シリコン補修など)が必要になり移設後の雨漏りリスクが高まります

また、配線関係も移設することになるので少なからず痛みます。

移設による故障は保証対象外になりますし、故障しなくても屋根や配線関係が痛むことを考えれば、出来れば移設は避けて、太陽光発電付住宅として賃貸に貸し出すことでメリット製品としたいところですね。

特に築年数が20年以上のお宅や木造建築のお宅での移設はおすすめしません。

太陽光発電の移設におすすめの施工法

太陽光発電の移設を設置前に考えているのであれば、最初から屋根に穴を空けずに太陽光発電を設置するシンプル・レイ工法をおすすめします。

シンプル・レイ工法では、架台やパネルの重さを利用して屋根に被せるだけの施工法になりますので、屋根を傷つけることなく、移設の際にも取り外しが容易で手間もかかりません。

ただ、シンプル・レイ工法を実施している業者はまだ少ないというのが現状です。

移設するくらいだったら思い切って売っちゃうのも一つの手

太陽光発電住宅として賃貸に出すのも手ではありますが、思い切って太陽光発電を売ってしまうのも一つの選択肢として考えてもよいでしょう。

今後は改正FIT法の施工により定期的なメンテナンスも義務付けられます

移設で費用を支払えば当然ですが、収益性は下がります。

であるならば、現在の高値で買い取ってくれる時期に思い切って売ってしまって利益を確定させてしまってもよいでしょう。

今はインターネットから太陽光発電の買い取り査定を行ってくれますので、手間もなく買取金額が分かるということで利用される方も増えていますね。

引っ越しによる移設を検討されるのであれば、買い取ってもらって利益確定させてしまうのも太陽光発電の一つの賢い出口戦略だと言えます。

ただし、賃貸の場合建物の価値向上に役立つ太陽光発電ですが、太陽光発電付建物の売買ではそれほど価値はありません。

例えば、建物の価格が1,000万円で太陽光発電の価格が200万円だから1,200万円で売れるかと言われれば、そうならないことのほうが多いです。

理由は、建物の購入者からしてみると太陽光発電の売電期間が少ない(もしくは終了している)ことや、メンテナンスが発生するなどのデメリットがあるからです。

太陽光発電付で売りに出す場合は、これらのことを念頭に置いて値付けを行うようにしてください。

引っ越しによる太陽光発電の移設まとめ

太陽光発電を設置するお宅が増えて、次は引っ越しによる太陽光発電の移設を検討するお宅も増えてくるでしょう。

手間や収益性、安全面などを考えると利益が出るのであれば太陽光発電を売ってしまうのが一番の得策と言えるでしょう。

ただ、どの太陽光発電もプラスの収益になるとは限りません。

メーカー、劣化具合、システム数などによって買い取り価格が変わってきます。

売ってプラスの収益が確定するなら売る、売ってもプラスにならないのであれば太陽光発電付き住宅として貸し出すのがよいでしょう

まずはあなたの太陽光発電システムの価値(買い取り価格)の確認をおすすめします。

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