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【住宅用】太陽光発電のメンテナンスにかかる費用

太陽光発電のメンテナンスの必要性


太陽光発電は一度設置してしまえば、わずらわしい作業もなく自動で電気を作ったり、売ったりしてくれるのが魅力で爆発的に日本に普及しました。

私が太陽光発電の営業をしていた頃(2011年頃)は太陽光発電はまだ高価なもので『お金持ちの家にしか設置できない設備』というイメージもありましたが、2011年から始まった電気の固定買取制度や補助金などの影響で、現在(2016年)では注文住宅のおよそ4割で太陽光発電が設置されている状況になりました。

これからさらに太陽光発電という素晴らしい設備が日本に普及していくことが考えられますが、やはりまだまだ日本と言うか世界的に見ても太陽光発電という設備の実績は乏しく、日本でもJPEAがデータを集めている状況です。

そうゆう状況の中での今回の太陽光発電の保守点検ガイドラインの改訂になりますので、より太陽光発電の点検の重要性が感じられます。

私も営業をしていた頃は『太陽光発電はノーメンテナンスでいけますよ』と言っていましたが、現在ではそれも通用しませんね。

業者を選ぶ上でも、太陽光発電を売るだけで終わりの業者よりも、定期的な点検サービスが受けられる所の方が重宝してきますね

まだまだ太陽光発電というと価格にばかり目が行きがちですが、点検サービスや実績なども販売店、施工業者を選ぶ上では価格と同じくらい重要な項目であると言えるでしょう。

太陽光発電のメンテナンス費用

再生エネルギーと言われている、風力発電や火力発電、原子力発電の中で太陽光発電が優れている点の一つとしてメンテナンスにかかる費用が少ない事があげられます

一定の周期でメンテナンスが義務付けられていることから、任意ですがやっておいたほうがいいことなど何にどのくらいの費用がかかるのか、まとめてみました。

ちなみに今回の記事は、住宅用のメンテナンスや費用についてになります。

産業用(10kW以上の大規模なシステム)ではメンテナンスにかかる費用も変わります。

売電メーターの交換費用

売電メーターのメンテナンス太陽光発電を設置すると、売電量をカウントしてくれるメーター(売電メーター)が新たに設置されます。

どこの家にも電気使用をカウントしてくれるメーター(買電メーター)が外壁などに取り付けられているかと思いますが、このメーターと見た目が同じメーターが新たに設置されます。

この売電メーターは10年ごとに交換の義務があり、交換費用がかかる地域とかからない地域があります。

  • 北海道電力:交換費用がかかる。
  • 東北電力:交換費用がかかる。
  • 中国電力:交換費用がかかる。
  • 四国電力:交換費用がかかる。
  • 東京電力:交換費用がかからない。
  • 北陸電力:交換費用がかからない。
  • 中部電力:交換費用がかからない。
  • 関西電力:交換費用がかからない。
  • 九州電力:交換費用がかからない。
  • 沖縄電力:交換費用がかからない。

費用は、契約しているアンペア数や施工業者によって違うので一概には言えませんが、おおむね1万5千円〜3万円の範囲(交換工賃含む)で費用が発生します。

この費用は太陽光発電を設置しているお宅は太陽光発電の撤去を行わない限り10年ごとに支払う義務(交換費用がかかる地域のお宅に済む場合)があります。

パワーコンディショナのメンテナンス費用

パワーコンディショナのメンテナンス何を隠そう、太陽光発電の中で最も故障箇所が多いのがパワーコンディショナになります。

その為、パワーコンディショナに関しては任意にはなりますが、メンテナンスをしたほうがよいとされていますし、私もおすすめしています。

だいたい太陽光発電を設置してから10年前後経過したら、パワーコンディショナのメンテナンスをするようにしましょう。

パワーコンディショナのメンテナンス相場は、内部の基盤の交換になりますのでだいたい2万円〜3万円程度の費用がかかります。

おおがかりな作業ではないので1時間〜2時間程度で終わります。

ちなみにパワーコンディショナは20万円〜30万円する代物なので、壊れる前にメンテナンスをすることをおすすめします。

モジュール(パネル)高圧洗浄費用

モジュール(パネル)の洗浄太陽電池モジュールは屋根で何十年と野ざらしになるので、当然チリなどが付着し、その影響で発電ロスが生じる事があります。

発電効率の低下具合はパネルの種類によります。

モジュール清掃に関しては、任意になるので発電ロスが気になる方はモジュールを高圧洗浄によって清掃してもよいでしょう。

自分でもできないことはありませんが、屋根に登って作業するので危険な作業になりますし、自分で清掃を行って太陽光発電をいじってしまってシステムに不具合がでてしまったら目も当てられません。

そうゆう意味で、モジュール清掃は業者にお願いすることをおすすめしますが、費用はだいたい5万円程度というのが相場になります。

費用対効果を考えると、パネルの清掃は行わなくてもいいというのが私の考えです。

ほとんどの太陽光発電の汚れは雨によって流れてしまいます。
パネルの汚れが気になる方は、5年に一度程度パネルの洗浄を行ってもらえばよいでしょう。

メーカー保証の継続費用

メーカーが定める施工基準に沿って行った工事であればメーカー保証が無料で付与されます。

その期間はめーかーごとに違いますが、その無料で定められた保証期間を経過した後も、有料にはなりますが保証の継続する可能です。

金額も各メーカーによってまちまちになりますが、一例としてシャープのまるごと15年保証をご紹介します。

まるごと15年保証(住宅用)費用

設置システム容量 料金
〜1kW 11,600円
1kW〜2kW 12,600円
2kW〜3kW 14,000円
3kW〜4kW 15,200円
4kW〜5kW 19,400円
5kW〜6kW 25,000円
6kW〜7kW 32,200円
7kW〜8kW 35,000円
8kW〜9kW 37,800円
9kW〜10kW 39,800円

価格は税抜き価格になります。

産業用(10kW以上のシステム)であれば保障や保険も万が一を考えて加入する事を私もおすすめしますが、住宅用(10kW未満)のシステムであればそんなに過敏になって有料のメーカー保障に加入しなくてもよいかなというのが私の考えです。

というのも、太陽光発電に関するトラブルの大半は施工によるものだからです。

これは実績のある信頼のおける施工業者にお願いすれば、ほとんどミスもありません。

価格だけを頼りに、より安い業者に血眼になっているような方はかえって大きな代償をおってしまうかもしれません。

あくまでも適正範囲の中での価格の比較をおすすめします。

極端に安い業者は注意が必要です!

太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】

太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】とは、JPEA(太陽光発電協会)が独自に定めた太陽光発電システムを安全に使用する為の点検チェックシートのようなものです。

この点検チェックシートと点検についての考え方については、太陽光発電システムの点検は我々(設置者)と専門技術者(施工業者)が行なうものに分けられます。

ちなみに住宅用太陽光発電システムの保守点検は義務づけられているわけではなく、あくまでも任意によるものです。

※50kW以上の産業用太陽光発電システムについては1年に2度の点検は義務になっています。

設置者の点検項目

  • 太陽電池モジュールの表面の汚れ、破損、電線管の腐食、破損
  • 接続箱の腐食、破損、配線、電線管の破損
  • パワーコンディショナの腐食、破損、異常音など、配線、電線管の破損、表示部
  • 電力量計が正しく作動しているか

上記の項目を、我々は安全な場所から日常的に目視によって点検することがすすめられています

施工業者の点検項目

  • 太陽電池モジュールの表面の汚れ、破損、裏面の汚れ、フレームの腐食、破損
  • 架台,固定金具の腐食、破損
  • 架台の固定状態
  • 屋根葺材の破損
  • 防水処理
  • 屋根裏(野地裏、天井裏に結露、雨漏りの痕跡)
  • 配線、電線管の腐食、破損
  • パワーコンディショナの外箱の腐食、破損、扉の開閉、施錠、設置状態、配線,電線管の破損、防水処理、雷対策、自立運転機能、電圧
  • パワーコンディショナの内部(雨水、害虫、小動物の侵入がないこと、著しい汚れ、さび、腐食、傷、破損及び変形がないこと)
  • 電力量計が正しく作動しているか
  • 機器や部材の保証期間を確認

上記の項目を、施工業者は太陽光発電システムを設置して1年目、5年目、9年目、それ以降は4年ごとに屋根に登り、計測器を使って点検することをすすめています

訪問点検してくれる販売店もある

販売店によりますが、1年目、4年目、9年目などの周期で家に訪問してくれてにシステムの不具合を確認をしてくれるところもあります。

ここで不具合が見つかれば、メーカー保証を使うなりして機器の交換、修理をしてくれます。

太陽光発電は30年ほどの耐久性がある家の資産です。実際には太陽光発電のパネルはシリコンの結晶でできている石のかたまりです。
なので、パネル自体に不具合が起きる事はあまりなく、不具合が起きるのは周辺機器のパワーコンディショナや配線関係になります。

ここら辺の周辺機器のメンテナンスさえ定期的に行っておけば、半永久的に太陽光発電は活動してくれます。

その為、太陽光発電を売って終わりの業者ではなく、その後も面倒を見てくれる業者がおすすめです。
そうゆう意味でも、ただ安いからとかオマケしてくれるからとかの視点ではなく、業者の過去の実績や業績、料金、メンテナンスの有無など総合的に見て業者を選びましょう。

メンテナンス費用まとめ

住宅用太陽光発電にかかるメンテナンス費用をまとめますと以下になります。

《必ず必要になる費用》
◆売電メーター交換費用1万5千円〜3万円

《任意だけどやったほうがいい費用》
◆パワーコンディショナの基盤交換2万円

《余裕があればやったほうがいい費用》
◆パネルの洗浄費用5万円

必ず必要になる売電メーターの交換費用と出来れば行った方がよいパワーコンディショナのメンテナンス費用を合わせて10年ごとにだいたい5万円程度の維持費が必要になります。

メンテナンス費用も計算して自分の家で太陽光発電を設置したらどれだけのメリットがあるのかシミュレーションをしてもらうようにしましょう。
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