曲面屋根に太陽光発電を設置する3つの方法(※注意点アリ)

太陽光発電は曲面屋根(湾曲している屋根)にも設置は可能です

ただ、一般的な屋根とは違う施工方法であったり、リスクも発生することはキモに命じておかなければいけません。

曲面屋根への設置方法、施工例、曲面屋根への設置が可能なメーカーを紹介していきます。

曲面屋根に太陽光発電を設置する3つの方法

曲面屋根へ太陽光発電を設置する方法は以下の3つになります。

  • 曲面が緩やかであれば通常の太陽光発電で設置可能
  • 太陽光発電システム屋根工法による設置
  • シート状のアモルファスシリコン太陽電池を使う

それぞれ、施工例と一緒にご説明してきますね。

曲面が緩やかであれば通常の太陽光発電で設置可能

曲面が緩やかであれば通常の太陽光発電で設置可能
曲面屋根の湾曲具合がそれほど急でなければ、一般的な施工方法で太陽光発電を設置することが可能です。

一般住宅であれば、それほど湾曲具合も急でないものが多いかと思いますので、一般的な施工方法で設置することが可能なケースが多くなっています。

ただ、後述するリスクに関しては大きくなると言わざるを得ません。

曲面屋根に通常の設置をする際には、リスクも十分に理解して設置するようにしましょう。

太陽光発電システム屋根工法による設置

太陽光発電システム屋根工法による設置

曲面屋根への設置で一番、理想的なのは太陽光発電システム屋根工法による設置になります。

太陽光発電システム屋根工法とは、シャープ・サンビスタによる認定工法の一つで屋根に穴をあけることなく架台とパネルを設置していく施工方法になります。

ちなみに太陽光発電システム屋根工法は一般的な屋根でも採用されています。

施工費も安く抑えられますし屋根に穴を開けないので雨漏りリスクも軽減されるなど、曲面屋根でなくてもメリットの多い施工方法になりますが、屋根の種類が限定されてしまいます。

太陽光発電システム屋根工法で施工できる屋根は、折半屋根(せっぱんやね)になります。

折半屋根とは、金属素材で波型に成形しているのが特徴の屋根で比較的な安価なのが特徴です。

現状、太陽光発電システム屋根工法で施工できるのは折半屋根に限られていますので、折半屋根のお宅は検討してもよいでしょう。

シート状のアモルファスシリコン太陽電池を使う

シート状のアモルファスシリコン太陽電池を使う

シート状のアモルファスシリコン太陽電池を曲面屋根に沿って設置する方法もあります。

シート状のアモルファスシリコン太陽電池は一般的な施工方法に比べて軽いので、建物に優しく倒壊などのリスクを軽減することができます。

ただ、現状のシート状のアモルファスシリコン太陽電池は一般的なパネルと比較すると発電量や発電効率などで大きく劣っていますので、コストパフォーマンスの面ではあまりおすすめできません。

見た目は、屋根に沿って綺麗に設置されるので、外観重視の方におすすめの施工方法になります。

曲面屋根への設置は強風によるパネル吹き飛ばしリスクもある

曲面屋根への太陽光発電の設置は可能ではありますが一点、強風時のパネルが飛ばされるリスクは念頭に置いておく必要があります。

これは、湾曲の緩やかな曲面屋根に一般的な施工を施した際になりますが、パネルと屋根の隙間が広くなってしまう事が原因です。

もちろん、屋根に固定されていますのでちょっとやそっとじゃ吹き飛ばされませんが、台風などの暴風時には吹き飛ばされる可能性はあります。

強風によってパネルが飛ばされて、パネルの損傷や近隣への賠償などが発生してしまったら一般的なメーカー保証では対応されませんが、自然災害補償を付与してくれる業者であれば補償適用範囲になります。

曲面屋根に一般的な施工を施す際には、強風によるリスクも加味して自然災害補償への加入、もしくは自然災害補償を付与してくれる業者をおすすめします。

ちなみに、太陽光発電システム屋根工法、シート状のアモルファスシリコン太陽電池に関しては強風時にも吹き飛ばされることはありません。

太陽光発電局面屋根まとめ

曲面屋根は最近、一般住宅にも曲面屋根ちらほら見かけるようになりましたね。

また、最近ではシート状の太陽電池の性能も上がってきましたので、外観を気にされる方も太陽光発電の設置を検討してみてもよいでしょう。

ただ、業者によっては曲面屋根への工事を受けていない所もありますので、まずは屋根の現地調査をしてもらって設置が可能であれば前向きに検討することをおすすめします。

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