洪水で太陽光発電が被害を受けた時のメーカーの自然災害補償適用範囲

洪水による被害には自然災害補償が適用されます

記憶に新しいのだと、2018年7月に西日本を中心に記録的な大雨が発生しました。

被害に遭われてしまった方々には心よりお見舞い申し上げます。

また、毎年台風による冠水・浸水・水没等の被害の可能性もあります。

このような時に資産である太陽光発電が洪水による土石流によって被害を受けた時やパワーコンディショナが浸水してしまったらどうなるの?

こんな質問をいただく事も多々ありました。

最初に結論から言いますと、洪水などによる自然災害では各メーカーが定める範囲の自然災害補償が適用されるので、工事代も含め全額補償となるケースが多いです(補償額には上限は各業者によって変わります)

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各メーカーの洪水問い合わせ先

当サイトで紹介している自然災害補償、または水害による対応をしてくれるメーカーは下記になります(無償と有償あります)。

メーカー名を選択すると、そのメーカーの詳しい口コミや特徴がご覧になれます

メーカー問い合わせ先受付時間
パナソニック0120-872-150月~土
9:00~19:00
日・祝・年末年始 9:00~18:00
シャープ0120-02-4649月曜~土曜
9:00~20:00
日曜・祝日
9:00~17:00
京セラ0120-71-900624時間修理受付
三菱0120-314-3829:00~12:00、13~17:00
(土日祝日・当社休業日除く)
東芝0120-402-7439:00~17:00
(年末年始除く)
ソーラーフロンティア0120-55-89839:00~17:30
(年始年始除く)
カナディアンソーラー0120-020-3329:00~20:00
(年中無休)
サンテック0120-303-616平日
9:00~17:00

自然災害補償を受ける際の注意点

洪水などで太陽光発電システムが被害に遭ってしまった際には自然災害補償によって補償してくれますが、補償を受ける際の注意点があります。

例えば、サンテックの自然災害補償の内容は以下になります。

台風・落雷・火災・飛来物などによる災害で発生した太陽光発電システムの修理代金を補償してくれます。

対象機器太陽光発電モジュール・パワーコンディショナ・パワーコンディショナ用リモコン・接続箱・架台・ケーブル
補償対象火災・落雷・風災(台風など)・雪災(豪雪など)・水災(洪水など)・外部からの物体の衝突など
補償対象外地震・噴火・津波・製品を加工したことによる事故・小動物・虫食いなどによる損害など

上記でご説明したメーカーでは洪水などの被害が発生した場合には原則的に自然災害補償が適用されますが、ここで注意が必要になります。

自然災害補償はサンテックパワージャパンの自然災害補償に加入している業者からの購入に限ります。

サンテック公式ホームページ

上記で列記したメーカーを購入しても、それを販売している業者が自然災害補償に加入していなければ水害による補償は受けられませんので、太陽光発電購入の際には業者の自然災害補償加入の確認が必要になります

小さな業者などは加入していない可能性も多々ありますので、注意が必要です。

また、メーカーの規定に沿った工事をしていないケースも補償の対象外となります。

太陽光発電のトラブルの大半は工事に関するものになります。

業者選びは実績のある業者、施工業者にお願いするようにしましょう。

洪水によって被害を受けた太陽光発電の取り扱い方

太陽電池発電設備による感電の防止イメージ図(経済産業省)
太陽電池発電設備による感電の防止イメージ図

太陽光発電は太陽光が当たっていると発電しますが、電力会社からの電気の需給がストップする停電では運転は自動的に停止します。

しかし、停電が復旧すれば自動的に太陽光発電も運転を開始し300V以上の電気を発電し感電の恐れがでてきます

洪水などで太陽光パネルが浸水した際などは、必ず分電盤の遮断機を切ってパワーコンディショナの運転ボタンを停止にした上で避難するようにしましょう。

また、洪水がひと段落してもパネル、接続箱、パワーコンディショナなどには素手で触れないようにしてください。

復旧作業などの際には、必ずゴム手袋を着用して作業にあたるようにしてください。

特に庭の前や畑などの遊休地に設置した産業用では洪水による浸水リスクもありますので、万が一被害に遭ってしまったら太陽光発電システムの取り扱い方には十分に配慮しましょう。

傾斜部への設置は要注意(産業用)

産業用(10kW以上のシステム)の場合、どうしても設備の設置の必要があるので、ある程度の土地面積の確保が必要になります。

そのため、山の斜面を開発して傾斜地へパネルを設置することもあるわけですが、どうしても洪水時には土砂の影響もある架台ごと流されてしまう可能性が高いです。

土砂と一緒に架台が流されてしまうのは、東西南北の角度がある山の斜面に対して架台の基礎が垂直に設置することが出来ずに排水処理が適切に行われない時に生じてしまう現象になります。

ソーラーベース傾斜用架台(リクシル)
ソーラーベース傾斜用架台(リクシル)

一応、リクシルからは傾斜地用の架台(ソーラーベースプロ傾斜タイプ)も発売されていて、これは基礎との接合部に近い支柱の足が一方向に傾いて角度調整してくれるため(東西傾斜20°まで)、土砂の現象が起きずらくなるものです。

ただ、やはり自然災害の脅威は計り知れない部分も大きく、現状では傾斜部への太陽光発電の設置にはリスクもある程度は覚悟しなければならないというのが現状でしょう。

洪水による太陽光発電の自然災害補償まとめ

洪水や落雷、飛来物などによって太陽光発電が損害を受ける可能性は大いにあります。

太陽光発電が高額商品であることを考えると、補償や保険を手厚くしておくことは大切なことですよね。

太陽光発電の場合、メーカーで自然災害補償が適用できなくても業者独自で火災保険の自然災害補償に加入している場合もあります。

メーカーによって使える、使えないなどの規制もありますので、設置検討の際には自然災害補償の有無、自然災害補償が使えるメーカーの確認をしておきましょう。

また、二次災害として感電の可能性もありますので、洪水によって被害に遭われた際にはくれぐれも太陽光発電の扱いには注意してください。

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